第3話 私の才能? ページ4
あんず「私はさ、この服も・・・、どれがいいとか悪いとかは思っても、"こう変えたら良い"なんて考えたこともなかった」
A「そうなの?」
あんず「だって、それは既に誰かが"デザイン"したものだもん、変えたらそれが崩れるっていうか・・・、特別な人だけができて、自分ではできないって心のどこかで思い込んでた」
あんずちゃんは急に真面目な表情になって私を見た
あんず「でも、そんなことない。私たちにだってできるはず」
A「大げさだなあ、ちょっと思ったことを言っただけなのに」
あんず「それこそが大事なの!私は思いもよらなかったのに、Aちゃんにはできた。それはきっと才能なのよ」
私の、才能・・・、
いきなりすぎて全然自覚ないけど、
もしも、私に何かの才能があるなら・・・、
A「まあ、何するか迷ってたし、そこまで言うならやってみようかな?」
あんず「うんうん、きっとうまくいくわ!」
☆★☆
ベットから起き上がると、人間の私
ゲームの中で走り回ってもさほど疲れないけど、お腹はすくんだよね
それにしても、ドレスデザインか・・・、
とりあえずドレスデザインのやり方を知りたい、と思い浮かべると、視界の隅に検索ボタンが現れる
『ファッションの現場では、AIに複数のデザイナーモジュールを組み込むことを実践しています。デザイナーモジュールにはそれぞれ長所・短所がありますので・・・、』
いや、そうじゃなくて
『デザインをAIが行うようになった背景には、複雑化、多様化するニーズに対して・・・、』
だからそうじゃなくてね
『衣装には形や色、装飾だけでなく、さまざまな場面やコード、宗教的要素によってそれぞれ意味があり使い分けなければなりません。適切な組み合わせを見つけるには、信頼できるAIを選定することが何より大切で・・・、』
A「ちがーう!!」
当たり前なんだけど、今どき、この2116年にもなって人間がデザインをいちからやろうなんて考えはない
ファッションに限らず、広告も工業製品も、色や形があるもの全部
でも、100年前、アイカツが盛り上がっていた頃はそうじゃなかったはず
世の中のあらゆるもの一つ一つに、それをデザインした、生きた人がいたんだ
私が着たスクールドレスも、あんずちゃんが着たソレイユのドレスも、人間が自分の頭を使って考えたはず
もっと古い情報を探さないと・・・、
私は別のキーワードを思い浮かべて、検索を再開した
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きらるり(プロフ) - 紅妃さん» 初めまして!コメントありがとうございます(*゚▽゚*) そう言って貰えて嬉しいです、更新頑張ります! (2018年5月18日 18時) (レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - 初めまして、つい最近この作品を見つけ、第1巻から読ませていただきました。とっっても面白いです!展開のテンポもよく、先が気になります。これからも応援しています^ ^ (2018年5月18日 12時) (レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ゆゆゆさん» こっちでもコメントありがとうございます!もうすぐ次章を更新できると思いますのでよろしくお願いします♪ (2018年5月14日 8時) (レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 続編ありがとうございます! 主人公とあんずちゃんとアヤメちゃんの続きの物語が読めてとても嬉しいです。これからも更新頑張ってください。応援してます! (2018年5月13日 23時) (レス) id: 361e2104ee (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かほさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて私も嬉しいです!しばらくはマメに更新できると思いますのでよろしくお願いします♪ (2018年4月8日 22時) (レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらるり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時:2018年4月8日 14時