第10話 遺産 ページ11
『これを見つけた未来の誰かへ
ここに僕のノートを敢えて残すことにする。
これは僕の個人的なアイデアノートだが、
アイカツが時代遅れになる前にやり切れなかったことの全てを記した。
君がこれを見つけてくれたことで、いつかこれらのアイデアが
再利用できる時が来るかもしれない。
僕にはもう待てなくなってしまったが、
君や、その次の世代ではきっと役に立つだろう。
グッドラック。
2029/7/31 神代レイ』
2029年。私のお母さんが生まれるよりも更に前の時代のものだ
そして神代レイは、霧矢あおい最盛期のフューチャリングガールのトップデザイナー・・・、
あんず「これは、とんでもないお宝を発掘しちゃったわね」
アヤメ「ノートの中身は？」
手書きのスケッチやメモがぎっしり書き込まれている
これ全部、ドレスのデザインのアイデアだ
しかも、フセンが正しければ、全て未発表のもの
アヤメ「そいつも持って帰る価値がありそうだな。でもまずは、カード化マシンを探したほうがいいんじゃないか？」
A「あ、そうだった」
周囲を見渡しても、他には何もないように見える
ここにはないのかな？
あんず「いや、トップデザイナーの部屋にマシンがないなんてことはないはず・・・あっ、あそこは？」
あんずちゃんが何かを見つけたように部屋の隅に駆け寄った
ドローンもあとを追いかける
壁に何かのボタンがついてる
電気が来てないから押しても当然反応しない
あんずちゃんは少し考えてから、おもむろに壁に手をついた
すると、壁がガタンと少し揺れた
あんず「ここ、多分開くんじゃないかしら」
A「か、隠し扉！？」
確かに、隅っこに不自然な隙間がある
それにこの辺の壁だけちょっと奥に引っ込んでる、まるで引き戸みたいに
壁のボタンの下に、小さな鍵穴がある
あんずちゃんは鍵束を取り出していくつか試した、そして・・・、
カチャン
鍵が開くと同時に、ドアがひとりでに滑るように開いた
中にあったものを見て、私たちは言葉を失った
これは隠しクローゼットだ
何十体というマネキンやトルソーが、小さな部屋を埋め尽くしている
壁一面はハンガーだらけ、地震で落ちたのか床にも散らばっている
あんず「・・・あった」
一歩足を踏み入れたあんずちゃんが、部屋の奥を指差した
ガラスケースの中に、マネキンが立っている
ただのケースじゃない、何かを操作するパネルが据え付けられている
それはドレスのカード化マシンだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きらるり(プロフ) - 紅妃さん» 初めまして！コメントありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*) そう言って貰えて嬉しいです、更新頑張ります！ (2018年5月18日 18時) (
レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - 初めまして、つい最近この作品を見つけ、第1巻から読ませていただきました。とっっても面白いです！展開のテンポもよく、先が気になります。これからも応援しています^ ^ (2018年5月18日 12時) (レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ゆゆゆさん» こっちでもコメントありがとうございます！もうすぐ次章を更新できると思いますのでよろしくお願いします♪ (2018年5月14日 8時) (レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 主人公とあんずちゃんとアヤメちゃんの続きの物語が読めてとても嬉しいです。これからも更新頑張ってください。応援してます！ (2018年5月13日 23時) (レス) id: 361e2104ee (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かほさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて私も嬉しいです！しばらくはマメに更新できると思いますのでよろしくお願いします♪ (2018年4月8日 22時) (レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きらるり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時：2018年4月8日 14時
