アイカツ！フューチャリングジェネレーション 第1巻

第2章 あんずライジング！　第1話 衝撃の夏 ページ16

私は星空A、太陽が丘中学に通う一年生
アイカツ、やってます！

一緒にアイカツしてるのは、同い年の霧矢あんずちゃん
理事長の娘で、伝説的アイドル『ソレイユ』のメンバー、霧矢あおいと星宮いちごのひ孫さんなんだ

アイカツは今から100年前、2016年頃に最盛期を迎えた、アイドルのカツドウ様式のこと
2116年の今どき主流な、機械で感情や感動を作っちゃう「エモ」を使わないのが特徴なの

作り物じゃない本物の『感動』をみんなに伝えること・・・、
そしてみんなに本物の笑顔になってもらうこと

それが私たち、アイカツ部の目標です☆

私のアツいアイドル活動、アイカツ！
始まります！

ふふっ♪


☆★☆★☆


梅雨が明けて、アツい季節がやってきた！
私たちは次のライブに向けて既に動き出していた

あんず「というわけで、ライブをさせてください！」
A「お願いします！」

ここは太陽が丘中学校の校長室
目の前にいるのはこの学校の理事長・・・、つまり、あんずちゃんのお母さん
優しそうな雰囲気で、あんずちゃんに似てすっごい美人・・・、あ、逆か(笑)
青く輝く髪は短く切り揃えられているけど、深いルビーレッドの瞳は年を感じさせないキラメキを持っているように感じた

理事長「なるほど、つまりみんなにもっとアイカツを見てもらうために、定期的にアイカツのライブをやりたいと」
あんず「そうです！」
理事長「んー・・・、オッケー♪」

ズコー！
あまりの軽さに私たちは思わずずっこけた

あんず「ありがとうママ♡」
理事長「学校でママはやめなさい、それと一つ条件があるわ」

条件？

理事長「手続きはこの書類を出すだけよ。でも・・・、まあ見ればわかるわ」

理事長さんは私たちのネックフォンに書類のファイルを送ってきた
ネックフォンは首輪型のスマホで、見た目は半透明の輪ゴムみたい
実際ゴムみたいによく伸びる、でも首にはなぜかピッタリ張り付いて装着感はないんだ
外から見てもほとんど目立たない

視線や思考で操作して、視界や感覚に直接表示できるから教科書やプリントもみんなこうしてネックフォンでやりとりするのが2116年の普通なの
なになに・・・？

あんず「あ！」

中身をよく見る前にあんずちゃんが声を上げた

あんず「あのね、Aちゃんにはまだ言ってなかったんだけど」
A「なに？」
あんず「アイカツ部はまだ、正式な部活じゃないの」


は？


A「え？」



えぇぇぇええええ〜〜〜〜〜〜！？

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