19話 ページ20
「…あの、世」
「あぁ。死んだ人間に負の感情を取り付けて、隠り世に引き込む…引き込まれた人間を人魂とか言うんだが…そいつが攻めて来たんだ。」
「な、なんでそんな人がボクらの所に?」
ボクの問いかけに、うらたさんは言いにくそうに目線を逸らして、
「俺らのグループはこの学校では1番優秀なの。だから…その人魂の討伐を任されてるんだ。今までここまで攻めて来たことは無かったんだけど、油断してた」
「…Aちゃんは、大丈夫なんかな…?」
舌打ちするうらたさんに、坂田がポツリと零した。
そうだ、天月くんとluzくんの背後にはAさんがいたんだ。
「戻りましょう、うらたさん!!」
「…っ!?」
ボクが堪らずそう叫ぶと、うらたさんは驚愕を整った顔いっぱいに浮かべた。
信じられないものを見たような視線で、実際彼の思考も「どうして」がいっぱいだった。
「そんなに驚く事ですか?」
「…お前なぁ…まーしぃが命懸けでお前らを守ったのに、それを無駄にする気か?」
呆れたように笑ったうらたさんは、すっと目を閉じて手を掲げた。
すると、そこからシュルシュルと音を立てて太く丈夫そうな蔦が地面を這ってドアノブに引っかかる。
「魔法をぶっ放す準備はできてるか?」
「…はいっ!!」
…そらるさんみたいになるって、決めたんだ。
足の震えは止まらないが、変わろうとしなちゃいつまで経っても変われないから。
「いくぞ!!」
蔦がドアを勢いよく開け、間髪入れずに炎が空気を焦がしながらドアのすぐ前にいた黒い人影に直撃する。
その黒い人影は黒い浴衣にファンシーな猫のお面を被っていた。
それらが人影の体ごと燃え盛り、暗かった室内を眩しいほど明るく照らす。
「ナイス!!」
そらるさんが飛び散る火の粉からみんなを守るように、水の盾を展開。
やがて火が収まる頃には、人影は跡形もなく消え去っていた。
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順位ありがとうございます!!!
書き溜めてたやつ全部公開しました。
貯金がなくなった感覚です。(くりふわは自ら貯金した事はありません)
しかし後悔はしてない。
…コメントちょうだい
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くりふわ@想伝(プロフ) - 夢の中にいる名無しモブさん» ありがとうございます!!!!!!!!!!!おぉ!!!是非是非行きましょう!!!!!もちろん100万くらいの指輪を買ってくださr(((応援よろしくお願いします!!!!頑張ります!!!!! (2018年5月26日 7時) (レス) id: 77ed961b3e (このIDを非表示/違反報告)
かいち(プロフ) - 夜空ノ星さん» ともさん好きがいたー!!!くりふわさんの作品面白いですよね!(会話に勝手に入ってすみません(笑)) (2018年5月25日 7時) (レス) id: b861c38aee (このIDを非表示/違反報告)
夢の中にいる名無しモブ(プロフ) - 続編直前ですみません、関連ランキングで気になったので見てみたのですが、とても面白いです!夢主ちゃんかわゆい…うえっへっへ←実況者も出てきましたね!どっちも好きなので嬉しいです!続編も応援してますね!あ、結婚指輪買いにいきませんか?← (2018年5月24日 22時) (レス) id: 4b152f8869 (このIDを非表示/違反報告)
くりふわ@想伝(プロフ) - 夜空ノ星さん» はい!!!ともさんです!!!!(謎)わぁぁ!!!ありがとうございます!!!!頑張ります!!!!! (2018年5月23日 18時) (レス) id: 77ed961b3e (このIDを非表示/違反報告)
夜空ノ星 - ふぁっ!!ともさんだ!ありがとうございます!(大好きですなんです)くりふわさん凄く凄く好きでまいさく読んでます!これからも頑張ってください! (2018年5月22日 22時) (レス) id: 69a4237a0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くりふわぁぁぁぁああああ!!! | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年5月15日 21時