8話。 ページ9
さて、少し私の事を喋ろうと思う。
華の高校2年生。しかし学校での友達と呼べる人はいない。
自分で言うのもあれだけど、成績はまぁまぁ優秀な方。数学の計算系が得意。
趣味は読書、音楽鑑賞。たまーに絵も描く。
先生達には可愛がられてる自信はある。しかしさっきも言ったけど歳が近い友達はいない。
「…」
昨日、伊東先生に「昨日は遅かったね?」と静かな圧力をかけられたので、今日は早めに家を出た。
今日は天宮くんに自己紹介でもしようかと思って自分の情報を頭の中で並べてみたのだが、意外と出て来ないものだ。
「おはよ、天宮くん。」
「…ぉは…ございます…」
天宮くんの小さな返事に、そういえばと私は中学の時一瞬だけ吹奏楽部に入っていた頃を思い出す。
返事は大切だけど、それに時間をかけてられないとかそんな感じの理由で、入部したての頃は「はよざいます!」とずっと言わせられていた。
それでいつしか挨拶は「はょざいます!!」と適当になっていったのを覚えている。「は」の部分はほぼ吐息だ。
そういえばその時の先輩にうっかりタメ口を使ったことがあったな、なんて至極どうでもいい事を思いつつも私は天宮くんにある程度の距離を取ったまま笑いかけた。
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るぅ(プロフ) - 小説見ても、最後のあとがき見ても泣きました!最高でした!これからも頑張ってください!全力で応援してます!! (2018年9月22日 22時) (レス) id: 44848c94a9 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - うはー、セイシュンすぎるー( ・ω・) (2018年7月20日 10時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - なので周りの人に悩みが伝えられて『不登校』などでも自分で考えて選択できている人は私なんかより強い人だと思います。(実はリスカとかもしてしまっていて)こんなものをネットでしか出せない、しかもまとまりの無い自分語りでした。長文すいません (2018年7月11日 2時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 私は小説とかで出てくる『何でも言える友達』という存在が羨ましいです仲のいい子はいるけどどこか信用できなくていつも八方美人してしまって学校から帰って暗くなってしまいますでも不登校になったりとか特別な教室での通学するほどの勇気すら持てません (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 今回も素敵なお話でしたなんだか温かい気持ちになりました (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
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