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33話。 ページ34

初めてだった、自分の心の内を明かしたのは。



天宮くんは私の話を聞いて何度も頷くと、すっと立ち上がった。



そして私の隣に立つと、「今度は僕の番」と静かに優しく言った。



「僕はね、元々学校に来るのが苦手で、友達を作るのも苦手だった」



私の顔を見据えたまま、何故か恥ずかしそうに笑いながら、



「だから僕は結構な頻度で授業を休んでて、そしたら、クラスメイトにサボりだって言われてね。」



その光景は、簡単に想像できるようだった。



休みながらも頑張って学校に行っていた天宮くんが、クラスメイトは気に入らなかったのだろう。



「そこから、まぁいじめられたって言ってもいいのかな。空き部屋に連れて行かれて殴られたり、閉じ込められたりして…」



「…」



「……。……ねぇAさん」



私は顔を上げる。



「…僕、この事を喋ったの、Aさんが初めて」



「…ふふ、私も」



淡い月の光に照らされた天宮くんの顔。



柔らかく笑った彼の笑顔は、相変わらず子供らしさが残っていた。



「僕ね、なんでAさんが0組にいるのかなってずっと考えてた。きっとこんな人がクラスにいれば、きっとたくさんの人を笑顔にしているんだろうなって」



「…」



「それは間違いじゃない。この教室じゃなくても、0組でみんなを笑顔にしてる。」



「どうしてそんな、恥ずかしい事を言えちゃうの」



「今言わないと一生言えないからだよ」



顔を赤く染め、恥ずかしそうに髪をいじる天宮くん。



「…私はね、正直この事話すと嫌われるって思ってた。」



だから、私も今のうちに言っておこうと思った。

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るぅ(プロフ) - 小説見ても、最後のあとがき見ても泣きました!最高でした!これからも頑張ってください!全力で応援してます!! (2018年9月22日 22時) (レス) id: 44848c94a9 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - うはー、セイシュンすぎるー( ・ω・) (2018年7月20日 10時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - なので周りの人に悩みが伝えられて『不登校』などでも自分で考えて選択できている人は私なんかより強い人だと思います。(実はリスカとかもしてしまっていて)こんなものをネットでしか出せない、しかもまとまりの無い自分語りでした。長文すいません (2018年7月11日 2時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 私は小説とかで出てくる『何でも言える友達』という存在が羨ましいです仲のいい子はいるけどどこか信用できなくていつも八方美人してしまって学校から帰って暗くなってしまいますでも不登校になったりとか特別な教室での通学するほどの勇気すら持てません (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 今回も素敵なお話でしたなんだか温かい気持ちになりました (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:想伝 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年6月24日 13時

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