18話。 ページ19
「っじゃあ、天宮くんは後悔してる?不登校になった事」
やっと絞り出したその声は、情けない事に震えていた。
「ぅえ、僕…は」
私の言葉に問い返されると思っていなかったのか、戸惑いの声を上げた後彼は目を伏せた。
しばらく考え込む天宮くんの横顔を私はじっと見つめる。
童顔で、外に出ていなさそうな男子にすればきめ細やかで真っ白な肌。
幾分か柔らかくなったが、頬はまだ緊張で硬くなってしまっている。
「……してないかと言われたら、そうでもない…」
やっと答えた天宮くんの声は、聞き慣れた小さな声だった。
「…うん」
「…もっと僕が強かったらって思う。もっと逃げ道とか、突破口はあったはずなのに、不登校かジサツしか選べなかった自分が、すごく情けないって思う。」
そう言って天宮くんはゆっくりとこちらを見た。
怯えて、伏せ目がちな瞳がこちらを向くのを、私は少し怖くなってしまう。
目を合わせるのは苦手だ。自分の全てを見透かされそうな気がするから。
それでも頑張って天宮くんと目を合わせると、彼はすくめていた肩の力を抜いた。
「…でも、僕もここに来た事は後悔してないよ。」
…天宮くんがどんな人か、嫌でも理解させられるようだった。
まるで小学生の頃から、彼の中だけ時間が止まっているみたいだ。
ジサツも考えてしまうほど人に酷い事をされたのに、また人を信じてしまう、純粋な子供の心を、彼は持っているのだ。
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るぅ(プロフ) - 小説見ても、最後のあとがき見ても泣きました!最高でした!これからも頑張ってください!全力で応援してます!! (2018年9月22日 22時) (レス) id: 44848c94a9 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - うはー、セイシュンすぎるー( ・ω・) (2018年7月20日 10時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - なので周りの人に悩みが伝えられて『不登校』などでも自分で考えて選択できている人は私なんかより強い人だと思います。(実はリスカとかもしてしまっていて)こんなものをネットでしか出せない、しかもまとまりの無い自分語りでした。長文すいません (2018年7月11日 2時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 私は小説とかで出てくる『何でも言える友達』という存在が羨ましいです仲のいい子はいるけどどこか信用できなくていつも八方美人してしまって学校から帰って暗くなってしまいますでも不登校になったりとか特別な教室での通学するほどの勇気すら持てません (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 今回も素敵なお話でしたなんだか温かい気持ちになりました (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
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