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10話。 ページ11

「おぉ、学校に着いちゃった。大大進歩だね、天宮くん!」



「は、はい…!」



そう言って嬉しそうに学校を見上げる天宮くんに、



「じゃあさ、ここまで来ちゃったし職員室まで行こうよ。先生に来たって自慢しなきゃ!」



「自慢…って、来るのが普通じゃ…ですか?」



「敬語無理に付けなくていいよ。同い年でしょ?」



「う、うん…」



一応嫌そうじゃないから私はいつもの道を通って職員室に向かう事にした。



キョロキョロしてる天宮くんに少し笑いそうになりながらガラスの扉を開けると、彼は「ここ扉だったんだ」と驚いていた。



「まぁね。ちなみにここが私がいつもいる教室。いまは私一人だから、天宮くんが来てくれたら嬉しいなーなんて思ったり」



「…」



別に反応はなくてもいい。私は靴を脱いで0組の靴箱においた。



「上靴履いてると結構うるさいでしょ、天宮くんがいいなら靴下のままで行った方が良いよ」



私が通うこの高校はとにかくボロい。



家が近いから、私みたいな生徒でも受け入れてくれるからという理由でここを選んだのだが、やはり廊下は滑るし、上靴で歩くと床に擦れる音がとにかくうるさいのだ。



2年になってちょっと経った時に校舎の壁を塗り直したのだが、人も建物も大切なのは中身だ。外がいくら綺麗でも中が汚いとがっかりする生徒も多いと思う。



こそこそとしゃがみながら職員室を目指す私達。



「なんだか、ステルスゲームみたいじゃない?」



「ふふ、そうだね」



お、笑ってくれた。

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るぅ(プロフ) - 小説見ても、最後のあとがき見ても泣きました!最高でした!これからも頑張ってください!全力で応援してます!! (2018年9月22日 22時) (レス) id: 44848c94a9 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - うはー、セイシュンすぎるー( ・ω・) (2018年7月20日 10時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - なので周りの人に悩みが伝えられて『不登校』などでも自分で考えて選択できている人は私なんかより強い人だと思います。(実はリスカとかもしてしまっていて)こんなものをネットでしか出せない、しかもまとまりの無い自分語りでした。長文すいません (2018年7月11日 2時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 私は小説とかで出てくる『何でも言える友達』という存在が羨ましいです仲のいい子はいるけどどこか信用できなくていつも八方美人してしまって学校から帰って暗くなってしまいますでも不登校になったりとか特別な教室での通学するほどの勇気すら持てません (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 今回も素敵なお話でしたなんだか温かい気持ちになりました (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:想伝 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年6月24日 13時

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