11 ページ32
玄樹side
「しんどいね」
廉「はぁ…はぁ」
中々熱が下がらないし
それプラス吐き気と腹痛で
廉の精神も限界なのが痛いくらい伝わってくる。
紫「廉、ゼリー食べる？」
廉「ん、食べる、」
吐いちゃってるし、腹痛で下してるから
何か胃に入れないと、元気になるもんもならないもんね。
紫耀がこそっり、お薬を混ぜてくれてるのが見えて
廉の視界に入らないように気を引く。
紫「はい、おまたせ。あーん」
廉「ん、んま」
「美味しい？」
熱が高くて、熱いからか
つるんとして冷たいゼリーが丁度いいみたい。
＊
＊
それから2口ほど食べてごちそう様。
紫耀もそれ以上は食べさせなかったから
きっとお薬入りのゼリーが食べれたという事だろう。
廉は俺の腕の中で
ぐったりとしんどそうに呼吸をするばかり。
そんな廉に俺は背中を摩ってあげる事しか出来なかった＿＿。
廉side
暑い、痛い、気持ち悪い。
もうとにかく、何日も万全の体調やなくて
ずっとその3点セット状態。
一回だけ、紫耀たちには言わんかったけど
楽になった瞬間があってんけど…
あの医者の事を思い出した次の瞬間
強烈な腹痛に、酷い吐き気
それから体が寒いのに熱いという変な感覚になった。
紫耀も玄樹も付きっきりで
看病してくれて…
俺は精神的にも全く余裕がなくて
無性に甘えたなって
そばにおっててくれる、2人に気づいたら手を伸ばしてた。
＊
＊
紫「お、少し下がってきたね」
玄「もう少しだよ、頑張ろうね」
しんどすぎて、もはや自分が起きてんのかどうなんかも
分からん状態やけど薄っすらと
そんな声が聞こえてきた。
それから俺は数日間、闇の中に居った。
「んっ…」
紫「廉！！良かったぁ…」
「え、ここ…」
玄「病院だよ。廉ね、3日前に急に意識失って…っ」
そう俺に言う玄樹の目には
今にも溢れそうなほどの涙が…。
紫「けどもう、胃腸炎の症状も弱まってきてるから。後は熱が下がれば、退院出来るよ」
「そう、なんや…」
確かに言われてみれば
気持ち悪さも、胃の痛みも
意識を失う前に比べると弱くなってきてる、気がする。
玄「よく頑張ったね」
「玄樹…ありがと、」
玄樹やって、そう言うのに
立ち会うん苦手なはずやのに
ずっとそばに居てくれてたって言うんは
聞かんくても何となくで分かったから。
玄「当たり前でしょ。メンバーなんだから」
そう言って頭を撫でてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 333人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、こんばんは。いつも移行のタイミングでコメント下さりありがとうございます♪夏の裏側編、読んでくださりありがとうございます！キンプリメンバーの絆を意識して書いていたので伝わってて嬉しいです。今年も残り10日、よろしくお願いします^^ (2021年12月21日 19時) (
レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» 夏の裏側編見ました。大きな試練を与えられると誰だって不安になるしプレッシャーを感じるんだと思いました。読んでて大きな試練は助け合って1つの物を完成させていくんだなと感じました。今年も後10日だなんて早いですね。27章お疲れ様でした、28章も頑張って下さい。 (2021年12月21日 18時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - BTS。TXTファン(新田勇人にったはやと)さん» 新田さん、お返事が遅くなってしまい、すいません。そしてリクエスト下さりありがとうございます^^お時間頂きますが必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです (2021年12月12日 19時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
BTS。TXTファン(新田勇人にったはやと)(プロフ) - あ！泣くシーン？も入れて欲しいです！ (2021年12月12日 13時) (レス) id: 8dd9a9feb2 (このIDを非表示/違反報告)
BTS。TXTファン(新田勇人にったはやと)(プロフ) - こんにちわ。リクで仕事中に嘔吐してしまう。お願いします！看病は海人と廉マネでお願いします！ (2021年12月12日 13時) (レス) id: 8dd9a9feb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2021年10月23日 11時
