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紫耀side
そんな話をしてたら、渡辺先生が出てきて…
その後ろから眠って酸素マスクを付けた状態の廉が出てきた。
廉マネ「先生、永瀬はっ?」
先「それについてお話しが…平野さんもご一緒にどうぞ」
紫「はい…」
そう言われて、先生の後ろについて行く。
先「こちらへどうぞ」
そう言われて、机を挟んで先生と向かい合わせに座った。
廉マネ「あの、永瀬は…」
先「廉くんは、気胸です」
紫「き、きょう?」
何それ…
怖い病気?
先「はい、気胸というのは肺が何らかの原因で潰れてしまい空気が漏れてしまう病気です。気胸になると呼吸困難や胸痛などの症状があって…廉くんの場合は中等症に当たります」
紫「中等症って…真ん中のレベルってことですよね?」
先「はい。軽度であれば自然治癒が望めますが…中等症以上になると、自然治癒は難しいため、胸膣ドレナージという治療か、手術の2択になります」
と説明してくれても、バカな俺には理解できなくて…
分かったのは、廉の気胸は軽いものではなくて…
自然治癒は望めない。
だから、何らかの処置をしなくてはならないという事だった。
先「ですが、廉くんの場合は胸腔ドレナージで対処出来ると思います」
廉マネ「そうなんですね、よろしくお願いします」
先「はい。今のところは痛み止めを打ってますので、明日治療をしようと考えてます」
廉マネ「分かりました」
それから先生が部屋を出て、廉マネさんが
廉の仕事のスケジュールを調整してくるといって部屋を出ることに…
紫「俺、廉の所にいますので…」
廉マネ「分かった。俺も電話が終わり次第すぐ行くから」
マネさんにそう伝えて、俺は廉の元へ向かった__。
病室に入ると、酸素マスクをして
右手に点滴が繋がって眠ってる廉がいた。
紫「痛かったな。苦しかったな。すぐ気づいてやれなくてごめん」
眠ってる廉にそう声を掛けながら、頭を撫でる。
廉「ん…しょ…」
触れた感覚で起こしてしまったのか
廉がゆっくりと目を開けて、俺の名前を呼んだ。
紫「ごめん、起こした」
廉「んーん、大丈夫…はぁ…」
紫「今は痛くない?苦しくない?」
廉(コクッ)
俺の問いかけに小さく頷いてくれて
ほっとする。
廉、痛いの苦手だからね。
今は胸痛が治まってるみたいで安心した。
廉「しょ…俺、びょーき?」
紫「っ…」
廉のその一言にびっくりして
すぐ言えなかった。
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黒瀬優花(プロフ) - きくしーさん» 追加のコメントありがとうございます。上手く書けるか分かりませんが必ず書かせていただきますので待っててくださると嬉しいです(^^) (2020年11月5日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
きくしー - はい!宜しくお願いします! (2020年11月5日 21時) (レス) id: dbbd313b16 (このIDを非表示/違反報告)
きくしー - さらに追加なんですが、痛みが増していくにつれ、廉くんも声を出して痛がるようになると良いです!どうぞ宜しくお願い致します! (2020年11月5日 21時) (レス) id: dbbd313b16 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - きくしーさん» はじめましてこんばんは。リクエストありがとうございます。了解しました。そして再度確認です。腹痛に波がありそれが陣痛のように治まったり強くなったりって感じでいいですか? (2020年11月5日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
きくしー - 追加なんですが、本当の陣痛のようにしていただけるとありがたいです! (2020年11月5日 21時) (レス) id: dbbd313b16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2020年10月9日 10時