3 ページ37
廉side
廉「ただいまー…」
紫「おかえｒ…ってびしょ濡れじゃん！じんー、タオル持ってきてー！」
俺を見るなりリビングに向かってそう大声を出した紫耀。
神「はーいって、うわ、盛大に濡れちゃってるじゃん」
こちらも俺を見て、そう一言。
廉「急に雨に当たってもうてさ」
紫「予報でなにも言ってなかったから傘持ってなかったもんなー…」
そう言いながら俺の頭を拭いてくれて…
ぐうじが体を拭いてくれる。
神「あ、そうだ…海人ー！」
海「はいはーい。って廉、濡れてんじゃん！」
神「そう、雨に濡れちゃったみたいで…で、お風呂のお湯溜めてきてくんない？」
海「らじゃ！！」
海人にそう頼んで、海人は勢いよくお風呂場に向かった。
みんなの声を聞いてたら、思わず
「助けて」この4文字が出そうになってしもうたけど…
すぐに先輩の言葉を思い出して…
その言葉を飲み込んだ。
紫「大丈夫か？」
廉「え、あぁおん、大丈夫やで？」
神「寒いよな。すぐお風呂湧くから」
廉「おん…」
なんやろ…
今俺、不思議と痛みも寒さも感じへん。
おかしなったんかな…？
でも、好都合や。
ここで痛かったら一発でバレるし…
うん、これでええんや。
弱い俺が出来ることと言ったら
みんなに隠して、守る。それだけなんやから＿＿。
海「お風呂出来たよー！」
紫「お、ありがと。ほら、廉行ってらっしゃい！」
廉「ん、ありがと」
紫耀に背中を押されて、お風呂場に向かった。
廉「っ…染みるっ…泣」
傷にめっちゃ染みて、声を上げて泣きそうになったのを
ぐっとこらえる。
すぐ、体と頭を洗って…軽く湯船につかって…
廉「出よっ…」
これ以上は俺が耐えられんから、そない温まってへんけど
出よう。そう思って、湯船から上がって体を拭いた。
誰が出してくれたか分からんけど…
温かそうなパジャマ、それからカイロが置いてあった。
廉「ふぅー…温かい…」
カイロがいい感じに温かくて、それにほっとした。
廉「笑えてるかな…俺」
鏡の前に立って自分の顔を見ると
酷い顔をしてた。
別に顔に傷はあらへんけど…
でも、なんか光の無い顔をしてるんが分かった。
こんなんやったら、バレてまう。
そんなんあかんから…
そう思って鏡の前で、無理やり笑顔を作って…
廉「うん、大丈夫…俺はまだやれる」
そう言い聞かせて、リビングに向かった＿＿＿。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 332人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬優花(プロフ) - ほのぼのさん» 初めまして、そう言って頂けて感激です。「病院嫌いの理由」とは別にそう言う話を考えてますので、ちょこちょこっと書いていけたらなと思ってますので是非読んでくださると嬉しいです(^^) (2020年10月11日 16時) (
レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ほのぼの(プロフ) - 不謹慎なのですが、昔のトラウマ系が大好きなので、ぜひもう一度書いていただきたいです！ (2020年10月11日 14時) (レス) id: b44b0f436a (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - キンプリloveさん» 返信ありがとうございます。分かりました。上手く書けるか分かりませんが書いてみます。お時間頂きますが必ず書かせていただきますので待っててくださると嬉しいです(^^) (2020年10月11日 12時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
キンプリlove - 返信遅くなってすみません！喧嘩が起きた原因は廉君が体調悪くて、レッスン中もダラダラやってたらメンバーには、やる気がないように見えてしまい廉君に注意したら喧嘩みたいになってしまう感じでお願いします！語彙力なくてごめんなさい！ (2020年10月11日 10時) (レス) id: 5c9a2881b6 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» こちらこそいつもリクエストくださりありがとうございます。廉くんに対するメンバー愛を感じて頂けて嬉しいです(^^)part10も頑張りますのでよろしくお願いします(^^) (2020年10月9日 8時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2020年9月23日 22時
