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涼介side
「有岡さん…！」
大「お疲れ様です、お騒がせしました」
警察病院ということもあり、大ちゃんは色んな人にペコペコと会釈していた。
………そして。
聞かされた裕翔先生の病室に行けば、扉の前には2人の警官が立っていて。
俺たちの姿に気づけば、ハッとして扉から離れた。
大「…お疲れさまです」
軽く言葉を交わし……大ちゃんが、扉に手をかける。
とくんと心臓がなって、なんだか緊張した。
…………もう…………容疑者、なんだ。
大「……涼介」
柄にもなく、手を差し伸べてくる大ちゃん。
そして…………柄にもなく、素直にその手を取る俺。
ぐっとその手を握った大ちゃんは、ガラガラとゆっくり扉を開けた。
涼「……先生…」
裕「…………ぁ………」
ベッドに座る、裕翔先生。
いつもは俺がベットの上なのに、裕翔先生がこうしてる姿は、なんだか酷く違和感がある。
ちらりと大ちゃんを見れば………………意外にも、怒ってる感じはしなくて。
ふたりして、またゆっくりと裕翔先生の元に歩み寄った。
裕「……」
涼「裕翔先生……」
裕「……俺は…………………………俺は……、とんでもないことをしました……謝って許されないこと」
大「………」
裕「……さっき圭人が来たけど………大切な、たった1人の家族を残して……泣きながら、謝らせてっ………」
俯きがちだった裕翔先生の顔が、くっと上がる。
………たった数日間だったのに、随分痩せて弱々しくなった気がした。
裕「有岡さん……っ…俺はっ………」
大「………裕翔先生が拘置所にいる間、調べたいことがあるんです、俺」
裕「え…………？」
………裕翔先生の言葉を遮った大ちゃん。
その顔は………優しい、いつもの大ちゃんの顔だった。
大「……あなたのご両親が関わった、事件のこと」
裕「っ……」
大「……………最初から………こうすれば良かったんですよ、裕翔先生。復讐なんかじゃなく、上手く利用してくれれば…………先生は、いつまでも先生だったのに」
バカ真面目だと圭人さんから言われていた先生。
そんな先生は………頼ることを、忘れていたんだ。
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しょりれん - 完成度が半端なくてびっくりしました！ (2021年11月25日 20時) (
レス) @page50 id: 103108e9a9 (このIDを非表示/違反報告)
海音 - この話とても面白くて度々読み返しに来てます！りずむさんの作品全て好きです！新作の更新も頑張ってください！楽しみにしてます^^* (2020年11月17日 23時) (レス) id: f3a5bd6aac (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - すごいですね！これからも他の作品で頑張ってください！！！ (2020年8月20日 7時) (レス) id: 4766001341 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - いろはすさん» コメントありがとうございます！そのとおりです〜！お名前だけお借りしました笑 (2020年5月20日 21時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
いろはす(プロフ) - 女の子の名前は古畑中学生ですね！！どこかで聞いたことあるなと思ってました笑 (2020年5月20日 18時) (レス) id: c890c969a8 (このIDを非表示/違反報告)
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