マネージャーの、山田です。

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侑李side



秀「おいっ山田！」

侑「涼介、どうしたの！？」

涼「ごめっ……あ、いや…っ、走ってきたからっ、疲れただけ…！」

突然座り込む涼介に、慌てて近付く秀と僕。

みんなはその様子に少し戸惑って、心配そうにこちらを覗いてるのが分かる。

涼介はこういうけど、明らかに疲れただけなんかじゃなくて。

侑「涼介！………っ、あっつ…」

床にペタッと座っている涼介の背中に手を触れれば、じんわりと熱が伝わってきた。

……もしかして、今日遅れてきたのも……

秀「やっぱり………お前、熱で動けなかったんだろ、朝……」

涼「っ……」

宏「え、秀さん熱あること知ってたの？」

秀「いや、電話口の声が変だったし、山田が寝坊なんて珍しすぎると思って」

………もうっ、バカ……

こういう時くらい、正直に言って休めば良かったのに……

侑「とりあえず横にさせたいよね、ソファ移動できる？」

涼「っや、知念…やるから…っ」

侑「ダメ。ゆーてぃ、ちょっと涼介運んでやってよ」

裕「あ、うん。おっけー」

涼「やるって…！仕事できる、大丈夫だからっ…」

ふるふると首を横に振る涼介は、目に水分をたっぷり含んでいて。

そんな涼介に強く言うのは気が引けるけど、強く言わないと絶対休んでくれないしな……

侑「涼介、大丈夫じゃないの。今しっかり休んどいた方がいいでしょ？」

秀「そうだよ山田。今日は仕事しなくていいから、熱下げることに専念した方がいい」

僕に同調して秀もそう言うけど、涼介の顔はどんどん歪んでいく。

ゆーてぃに抱っこされてソファに移されたときには、目尻から一粒だけポロっと涙が溢れた。

涼「っ、俺、ここにいたい…っここから追い出されたら俺っ、

秀「山田…」

涼「だから、仕事させてっ」

………そんな、意味深な発言。

秀以外のメンバーが顔を見合わせながら、首をかしげる。

熱が出て、頭が正常に働いてないのは分かる……けど。

ここにいたい、追い出されたら、って……なんのこと？

秀「……山田、ここにいてもいいから。ここから出なくていいから、仕事はするな」

涼「っ……」

秀「今日は休んで、元気になって、また……ここで仕事をするんだ。分かった？」

唯一頭にはてなを浮かべなかった秀は、諭すように、いつもより優しくそう言って。

そんな秀を見つめながら………涼介は、不安そうにしながら、頷いた。

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