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雄也side
河「ちょっと、どうしたんすか…?」
メイクルームの前で話していたからか、様子を見に来た河田さん。
そんな河田さんを、山田は眉を下げて見つめた。
涼「…じ、実は……園村さんの手、叩いちゃって…」
………え。
え?
雄「叩いた…!?」
河「え、なんで…?園村なんかやらかした?」
園村さんの手を叩いて、逃げるように楽屋を出て、あんな切羽詰まったように走ってたの…?
なおさら何があったんだ……
涼「違う違う…!そうじゃなくて…」
慌てたように首をブンブン振るから、俺と河田さんで顔を見合わせた。
雄「じゃあ、どうした?」
涼「……実は、俺……………女性が無理なんです」
……山田から出てきたのは…意外な言葉で。
女性が、無理…?
河「…と、いうと…?」
涼「……恐怖症、というか…女性が近づいてきたりするとすごく怖くて………だからその、パニクって思わずパシーン!みたいな……」
色々聞きたいことはあるけど……
要するに、園村って女性と楽屋でふたりになり、パニクって叩き、取り乱したままここまで逃げてきた、ということらしい。
………ていうか…
雄「なんでそもそもその園村って人と…?」
河「あ、それは俺が頼んだ…園村はうちの新人で。メイクのいい練習になるかなって………すみません山田さん、断ってくれても良かったのに」
なるほど…と頷く俺に、苦笑いをする山田。
額に若干の汗が見える辺り、かなりのパニック状態だったのかもしれない。
………そもそも、そんな状態になるほど女性が苦手なんて、全然知らなかった。
どう考えても、普通じゃないと思うんだけど………
………そう言えば前に、カメラの前に立たされた途端にもパニックになったことがあったな。
そのこととこれは、関係あったり、するのかな………
涼「園村さんに謝らなきゃ……ごめんなさい河田さん、ついてきてくれませんか…?」
河「ん、分かりました」
そんなことを悶々と考えてるうちに、山田は立ち上がっていて。
河「高木くんメイク室で待ってていいよ。スマホも持ってきてあげる」
雄「…あ、うぃーす…」
そう言って、ふたりともいなくなってしまった。
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楠木りずむ(プロフ) - R.Y.⇔A.M.さん» Twitterの方まで読んでくれてありがとうございます……♪長々とむしろ嬉しいです!!感謝しかないです!!( ;∀;)これからも楽しませられるように頑張りますのでよろしくお願いします…! (2019年7月14日 19時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
R.Y.⇔A.M.(プロフ) - 楠木りずむさん» Twitterのみっちーとのお話もなんかほんとにあったら(ほっこりできないですけど笑)あんな感じだろうなぁって微笑ましかったです裕翔くんsideで終わるのも(*´∇`*)長々とすみませんとにかくいつも楽しませて頂いてます!! (2019年7月13日 21時) (レス) id: 4fb7d0def9 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - R.Y.⇔A.M.さん» 嬉しいです!!そうなんです、ハッピーエンド主義者です笑 これからも病系色々入れていきたいと思ってるので、楽しんでくれると嬉しいです!(*´ω`*)コメントありがとうございます! (2019年7月12日 9時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
R.Y.⇔A.M.(プロフ) - ついにぶつかったゆとやま…止めようとする圭人がもう…!りずむさんの最後は仲が深まるあたたかいお話、フィクションでもとりあえず元気でいて欲しいけどフィクションの病系に萌える私はいつも更新楽しみにしてます!!お忙しいとは思いますが更新頑張って下さい!! (2019年7月12日 0時) (レス) id: 4fb7d0def9 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ゆうかさん!コメントありがとうございます!嬉しいです(*´ω`*)質問箱、通知は見ました!まだ開いてないけど!(遅)あとでお返事させていただきます♪頑張ります〜! (2019年7月4日 19時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
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