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「明日どうなるかな」



元々お笑いが好きなのか、我々のことを熱心に応援してくれている彼女
明日のM1準々決勝に一緒に行くことを楽しみにしていたようだが無理はして欲しくない



「……かえろ」



まあ俺も風邪ひく訳にはいかない
帰ってゆっくり寝よう



















次の日、部屋に入ると俺が色々と心配しすぎなのか少しフラフラしているように見える彼女がせっせと準備をしていた



「顔色悪いね、あなた」

「!」



思わず声をかけた
驚いた顔をしていたがそれよりも明らかに昨日より体調が悪そうな彼女がいた



「すみません……あまり近付かない方がいいです」

「ふーん」



体調悪い時は何を渡せばいいのか、などと考え事をしながらとりあえず椅子に座った



「リモートでの会議なのでこちらを使ってください。終わる頃まで私は外に出ています。ケムリさんには言いましたが体調がよくないので私はルミネには同行しません」

「はーい」

「わかりました」



やっぱりルミネには来ないのか
熱は無いのかな?



「くるまさん……?ダメですよ、うつしたくないんで」



気になって彼女に近づく



「熱はないの?」

「ないですよ」

「ん〜」



心配で彼女のおでこに触れてみる
いや、普通に微熱ぐらいはあるくない?



「これちょっとない?」

「え、ありますかね?」



フランクに喋られて少し驚く
やっぱりミルクティー効果かな



「あ、いや……だから近付かないでください」



そう言うと額に当てていた手を外される



「と、とりあえず会議お願いします」



体調悪いならとりあえずそこで座っとけば
そう言おうとしたけど彼女は急いで部屋を出ていってしまった



「まーた怖い顔してるぞ〜」

「え、今の顔が言ってたやつ?!」

「うん」

「うわ〜無意識」



確かに眉間に力入ってたかも
怒ってるとかじゃないんだけど、傍から見たらそう見えてもおかしくない



「なんかそんな顔してたら右手あげるとか合図してくんない?」

「やだよ、めんどくさい。ほら会議始まるよ」



表情むずいな……
常にメガネかけとこうかな



「聞いてる?」

「あんまり」

「おい!」



とりあえず会議終わってから様子見に行こうかな



















会議が終わり彼女を探しに向かうとベンチに座り寝ている姿が見えた
近付いてみると少し荒い息遣いが聞こえた
焦ってしまい走る足が縺れる

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作者名:Az | 作成日時:2025年1月9日 12時

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