惹かれた＿6 ページ6
あの時は流された
でも、1ヶ月に数回のペースでなるものだから、流石に忘れないようにはなった
普通に言葉詰まってて言い出せなかったけど
そんなことが続いたある日、心霊番組に出演することになった
ここで何か起きる前兆とかだったらどうしよう
実はゼル自体がこの世のものではないのでは
とか、色々変なこと考えた
だってさ、まじであいつ綺麗だから
人間かを疑ったね
気が動転してて大げさになってたから、それくらい考えてしまうのだ
「HNさんがいません！」
それを聞いて血の気が引いたのはロケ終盤
どっきりとかやらせとかそんなんじゃなくて、本当にいなくなった
やはり何か起きたのだろうか
不安がつもり、心臓が苦しかった
3人から5人のチームを作り、各班一台のカメラを回してスタッフ全員で捜索に向かった
あとで見返して何かわかるかもしれないから
「HNーー！」
ゼルとの約束
仕事中は何があっても本名を呼ばない
気を引き締めるためなんだって
引き締めたほうが霊的にいいかなと思ってそのまま呼んでる
でも、やっぱり緊急事態くらいは、なんて迷いが生じる
その時、誰かが言った
「いた」
俺たちは声のする方へ走った
そして、呆然と立ち尽くしているゼルに駆け寄り、声をかけた
ぼうっとするゼルを車に乗せ、その日の撮影は終わった
こんなことがなくとも、深夜の撮影だからこれで終わりなのだけれど
「ゼル？」
車の窓に頭を預け、目を瞑っていた
寝ているのだと気づくと同時に、目から光が落ちるのを見た
泣いていたのか
家に送り届けた時、確かに、行く時はなかった鈴を握りしめていたのを俺は見た
捨てさせようと思ったが、大切そうに両手で包んでいるのを見て、きっとそれがゼルを守ったのだろうということで完結させた
鈴はかばんの持ち手につられている
あれから突然振り向かなくなったけど、その代わりに下の方を見るようになった
うつむいて、地面や床をずっと見る
そして最後は、あの綺麗な顔を緩めるのだ
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ジンニムと爺 - 重刄さん» 宜しくお願いします！ (2019年9月23日 23時) (
レス) id: 2feb5b9973 (このIDを非表示/違反報告)
重刄 - ジンニムと爺さん» コメントしましたよ！明日からとなりますが、よろしくお願いします！ (2019年9月23日 22時) (レス) id: 8de989e0db (このIDを非表示/違反報告)
ジンニムと爺 - 重刄さん» 全然です！ (2019年9月23日 22時) (レス) id: 2feb5b9973 (このIDを非表示/違反報告)
重刄 - ジンニムと爺さん» 夜の8時ですね、了解しました！コメントしてみますが、なんせ初めてなもので…間違えたらごめんなさい（笑） (2019年9月23日 22時) (レス) id: 8de989e0db (このIDを非表示/違反報告)
ジンニムと爺 - 重刄さん» 私も色々とあるので夜の８時からしかこれないんですが、、、。ある程度は話せると思います！はい！明日ですね、分かりました！あ、でも一回これているか確かめたいので一度そのトピックにコメントしてみてください！ (2019年9月23日 22時) (レス) id: 2feb5b9973 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重刄 | 作成日時：2019年8月27日 18時
