そして彼に惹かれていった

惹かれる＿47 ページ48

可愛い

絡まれるジミンを微笑ましく思い、話し声を聞きながら窓の外を見ていた

ジミンの話し声が消えて、ふと、窓の中心あたりに目をやると、ジミンの顔が写っていた

やけに真剣に見ているもんだから、何があるのだろうと同じところを見つめてみた

でも車は移動してるからこれといって固定されているものがない

改めてジミンの目線を追う

あれ、もしかして俺？

自惚れてるわけではないけども

もしかしたら、なんてちょっと期待

しばらくジミンの様子を見ていると、急にびくりと肩を揺らした

え、本当に見てた…？

急に笑いが込み上げてきて、つい笑ってしまった

困惑している顔を見てやっぱり見てたんだという事とか色々混ざってだんだんツボに入っていく

むり、お腹痛い


「ヒョン！ゼルヒョン！笑いすぎですぅ！！」


可愛さも相まって余計辛い

ん、ちょっと待て


「今、名前」


あまりに自然すぎて、思わず振り向いて、肩を掴んだ

自分でも目を大きく開いているのがわかる

笑ってたから涙で瞳が濡れているが気にしない


「やっと呼んでくれた」

「ヒョン…綺麗」


言葉と共に頬が緩む

おそらく微笑んでいる事だろう

それに対してジミンは綺麗と言った

どこが綺麗なのかを聞くと、瞳が濡れていて光が反射していたのだとか

とにかく綺麗だと押され気味になり、さっきまでの控えめさはどこに行ったのだろうと思った

生き生きして可愛いからよしです

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