そして彼に惹かれていった

惹かれる＿20 ページ21

「もういっかい」

「大好きです」

「もういっかい言って」

「大好き、ゼルヒョン」


なんだか愛してるよゲームをしているみたいだ

え、俺それ強いよ


「グク、愛してる」

「だいす…え？」

「愛してる」


固まって真っ赤になる

よし、勝った

って当初の目的忘れてた


「最後に名前言ってよ」

「うぅ、ゼルヒョン、あ、愛してます」


困惑したように、そして恥ずかしそうにそう言ったグク

最後は頼んでないけど、でも嬉しいから受け取っておく


「最後、ジン、来て」


グクはナムジュンの腕の中へ

さすがリーダー


「名前呼んで」

「ゼル、さん」

「呼び捨てでいいって」

「でも、うぅ」


歴としては俺が先輩

だけど同い年なんだから


「ジニヒョン」

「えっ」

「ほら演技だぞ？ジンは年下を名前でさんって呼ぶか？年上を呼び捨てで呼ぶのか？違うだろ？」

「そ、れは」


そうだ、これは役なんだ

まずそこから始めてみる

1回呼べたらもう大丈夫だろう、という謎理論を添えて


「ジニヒョン」


もう一度呼ぶと、決心したように


「ゼル」


と俺の名前を呼んだ


「ジン」


さらにもう一度、次はちゃんと呼んで欲しくて


「ゼル」


笑顔で答えられた

こちらも笑顔になって、ジンに抱きついた

正面から見て横向きに

ジンの肩幅広いな

そこが男らしくて、すごく好き

なんやかんやあって無事終わったコラボステージ

とても楽しかった

セルカ撮ってツイッターにあげたりした

本当に、幸せだ

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