会議は踊る ページ22
「ってことがあったんや。」
「えぇ、大先生の異能そんな有能やったん！？」
「本人が無能やからプラマイゼロやろ」
「それもそうやな」
「じゃあ大ちゃんはこれからAに逆らっちゃダメだよ」
「そうやぞ！お前のせいでAはゾムに殺されかけたんやからな！」
「俺だけちゃうやろ！エミさんもや！」
「だから私は責任を取ると…」
「童貞は黙っとれ！」
「相変わらずうるさ…」
会議は踊るとはよく言ったものだ。現在定期開催の幹部会議が行われている。開始一番に大先生が自分の異能と私をここへ連れてきた理由を話してしまったため話が進まず阿鼻叫喚となっている。私は比較的安全なオスマンさんとひとらんさんの間の席に座っているが今にも喧嘩が勃発しそうな雰囲気に縮こまるしかない。
「おい、お前らええ加減にせえよ」
内ゲバが始まる、そう思った時にはトントンさんが粛清剣と呼ばれる水色の剣を持ち幹部を黙らせていた。これが実力行使…恐ろしい。トントンさんにより皆が口を閉ざした中話出したのは総統だ。
「鬱の話ももっと聞きたいがそれもまた後でだな。…先にお前達に話したいことがある。トントンお前から話してやれ」
「…前々から話が出とった部隊の移動の件や。これから戦争が始まる。それに合わせていくつか変更あるからそれを発表するぞ」
トントンさんは持っていた書類を読み上げていく。
「まず第一機動部隊隊長コネシマ。副隊長ショッピ。」
「お、なんや俺らは変わらんのか」
「お前らのところは上は変わらんけど、兵士の大幅な移動があるんや。新人もやっと使えるようになってきたし、前線に備えろ」
「了解ッス」
「ほーん、今年はどれだけ使える奴がおるんか楽しみや」
コネシマさんは八重歯を出して豪快に笑った。何故かその背後でショッピさんが拳銃を向けていたが見なかったことにしよう。こういうのは触れたら負けだ。
「次に、第二機動部隊隊長シャオロン。副隊長チーノ。」
「チーノ君第二機動部隊へようこそぉ！」
「え！俺、機動部隊なん！？うわ、シャオさんめっちゃ悪い顔しとるし…前線なんて無理やで！」
「つべこべ言わんとシャキッとせえ」
「トントン隊長俺をクビにせんといてください〜！」
「チーノ、仲ようしようなぁ？」
「だからシャオさん声が邪悪なんですって！」
シャオロンに首を締められているチーノへ手を合わせ、前線で頑張ってくれと心の中でエールを送る。騒ぐ幹部を気にもせずトントンさんは次なる発表をしていく。
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鳩山(プロフ) - えみさん» コメントありがとうございます。懸命に生きる2人と彼らの話を素敵と言っていただき本当に光栄です…！最後までご愛読ありがとうございました！ (2021年2月20日 16時) (
レス) id: 9ca89ee33d (このIDを非表示/違反報告)
えみ - rbr推しですがshaちゃんとくっついて欲しいと思ってしまう程の作者様の文才に引き込まれました…！とても素敵な話でした！ (2021年2月19日 17時) (レス) id: 1597543406 (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - ブンブンさん» ブンブンさん！以前もコメントして下さいましたよね？本当ありがとうございます…！良かったら番外編でもよろしくお願いします…！最高に嬉しい言葉を本当にありがとうございました！ (2019年11月11日 0時) (レス) id: 55161d9c8c (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - 完結おめでとうございます！貴方の作品に出会えて本当に良かったです！ (2019年11月10日 23時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - kogarashi343gooさん» コメントありがとうございます！本当に嬉しいお言葉ばかりで私からも感謝させてください！すごく励みになります…！今後は番外編然り、別作品然り、更新頑張っていくつもりですので今後ともよろしくお願い致します！ (2019年11月10日 22時) (レス) id: 55161d9c8c (このIDを非表示/違反報告)
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