隣を歩いて（ci） ページ25
(チーノ落ちだったら)
今日も今日とて訓練。私と共にトントン隊長から怒鳴られているのは(ほぼ)同期のチーノである。訓練中にチーノがちょっかいをかけてきたので私も仕返しをしようと追いかけましているところを運悪く隊長に見つかってしまった。隊長の姿を見て、別の隊員の顔になって逃げようとしたチーノを告発した私は悪くないはずだ。
並んで怒られて、解放された後は二人で目を合わせる。
「今回悪いのはチーノだからね！」
「いんや、あそこで俺の名前だしたAの方やて！」
「違うよ！大体ちょっかいかけてきたのはチーノじゃん…！」
「ちょっかいかけたくなるのが悪いねん！」
そして散々言い合って、橙色の瞳が柔らかく丸まる。私の瞳もまた彼と同じように丸くなっているだろう。二人して顔を合わせていつの間にか言い合いは笑いに変わっていった。
.
..
...
食堂で珍しく大先生と会った。彼は相変わらずくちゃくちゃのスーツを着てだらしなく寝癖をつけていたが、私の顔を見ると姿勢を正して横を陣取ってくる。
「Aちゃん最近軍には慣れたか？」
「えぇ。慣れましたよ」
「お、よかったわ〜。」
世間話を交えながら彼と話を続ける。話上手な大先生に私は基本的に相槌を打っているだけではあるが、彼が楽しそうに話を続けるのできっとこれが正解なのだろう。
「そう言えば聞いてや…この間女の子に弱い男は嫌って振られてん…」
「大先生、お強いのに？」
「そう言ってくれるのAちゃんだけやで…結婚しよ…」
「あはは…でも本当のことじゃないですか。大先生のことをその方はよく知らなかっただけですよ。」
「あーん。優しい…Aちゃん、僕の三番目の彼女にならへん…？」
「丁重にお断りさせていただきますね」
「はっきり言うなぁ…僕は悲しいで…」
そんなことないくせに、と笑っていると大先生は一つ聞いていいか？と質問を投げかけてきた。私はこくりと頷いて彼の言葉を待つ。
「Aちゃんって強い男が好きなん？」
「それは…まあ、弱い男の人より強い男の人の方がかっこいいと思いますけど…？」
「例えばやねんけど、幹部の中やったら誰が強いに分類されるん？」
「う、うーん…そうですね。皆さんお強いとは思いますけど…やっぱりひとらんさんとかトントンさんとか、？」
「それAちゃんが懐いとる二人やんけ」
「でもお二人ともかっこいいんですよ！」
「やめて。僕以外の男をAちゃんの口から褒めんといて！」
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🍞 - ご、語彙力が爆発してる、、すごすぎんか？ (9月24日 22時) (
レス) @page42 id: 42c1ea8f94 (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - 琥珀さん» 琥珀さんいつもありがとうございます…！番外編まで読んでくださって感謝しかありません…！また他作品は更新していくつもりですので今後ともよろしくお願いします！ (2020年3月14日 20時) (レス) id: 55161d9c8c (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 完結おめでとうございます！本編のほうも、番外編のほうも、鳩山さんの素晴らしい文章に引き込まれ、読んでいて幸せな気分になれました。これからも鳩山さんの作品を読み続けさせてください…！ (2020年3月14日 13時) (レス) id: 742aa07519 (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - メオさん» コメントありがとうございます！告白までしていただいて嬉しいです！これからものんびり更新だと思いますがよろしくお願いします…！ (2019年11月12日 19時) (レス) id: 55161d9c8c (このIDを非表示/違反報告)
メオ - うん、好きだ(確信)ありがとう(嬉し泣き)頑張ってくださいね！！ (2019年11月12日 14時) (レス) id: 8aa2d098f2 (このIDを非表示/違反報告)
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