a bolt out of the blue zm (有馬) ページ1
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※死ネタ・流血表現・異常性癖の描写があります。
青い空の下、俺は彼女を抱きしめた。
──正直戦争は嫌いやった。
でもいざ始まれば面白味もなくバタバタと倒れていく敵。白旗を掲げる奴らも少なくはない。
楽しめない戦は嫌や。
俺がそうぼやけば、グルッペンは豪快に笑いながら頷いてトントンは呆れていた。
そんな俺に転機が訪れた。
「次の相手は和国だ」
グルッペンの楽しそうな様子に会議室に集まった幹部全員が好奇の目を向けた。
「和国ゆーたら最近負けなしらしいやないか」
「最新兵器も駆使してくるらしいしな」
「でもあれやろ、あの国の長は女なんやろ?」
「そうなん?余裕やんけ」
ここのところ巷でよく耳にする和国の噂を各々が口にし賑やかになる室内。
トントンの制する声でピタリとざわめきは収まる。
「とにかく今回の相手は今までとは違う。気を引き締めて行くぞ!」
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「さあ!戦を始めようじゃないか!」
グルッペンの言葉を合図に一斉に出陣する自軍。
前線に向かってしばらくすると、敵軍の姿が見えてくる。
うちの国では見ない衣服を身にまとい、見たことあるようでない新しい武器を持ち攻め上がってくる相手。
そのその群衆の最前線に立つひとつに纏められた綺麗な髪を揺らし、凛とした佇まいの女に俺は一瞬にして心を奪われた。
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作者名:軍パロを愛する連合軍 x他11人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2020年6月1日 12時