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奈｢A、なんかあった？｣
鏡越しに目線を合わせてくる奈々ちゃん。
昔からこの人には敵わない。
｢ん〜、色々と。｣
奈｢そう言えば彼氏くんとはどう？｣
｢あ〜言ってなかったっけ？別れたよ。1か月前くらいに。｣
奈｢そうなの？！……けど、Aの悩みはそこじゃなさそうね。｣
誘導尋問が上手いんだよなぁ、昔から。
私よ恋愛関係、友達との喧嘩、そういうのは全て奈々ちゃんが1番と言っていいぐらい知ってる。というか、話させられる。
けど、そんな奈々ちゃんに助けられることも多くて。
嫌なことは深くも聞いてこないし、その関係が嬉しかったりもする。
｢失って気付くものってさ、本当にあるんだなぁって｣
奈｢それは…彼氏くんの存在？｣
｢直弥とは別れたけど今も普通に連絡とってるよ。友達。友達だった期間が長くてその方が居心地いいんだ。｣
奈｢じゃあ、仕事か。｣
｢秀からなんか聞いてる？｣
奈｢先月来てくれた時にAがここ数年で1番いい表情してるって、仕事が楽しそうって言ってたよ。｣
｢昔から深く考えないとこってかなり取り柄だと思ってたんだけどさ。それが裏目に出ちゃって。｣
私は話せる範囲で奈々ちゃんに経緯を話した。
奈｢それはAにしか分からないことだね。けど、ほとぼりが冷めない限りは悩んでも何も解決しないんだから気楽にいきなさい。髪、こんな感じでいい？｣
奈々ちゃんのセンスはピカイチでお任せしてもなんの違和感もないぐらいの髪型になっていた。
｢めちゃくちゃスッキリした。ありがとう。｣
奈｢うん、何かあったらまたおいで。｣
｢いつも頼りになるよ、奈々ちゃんには。本当に敵わない。｣
奈｢何言ってんの。たまに意味わからないこと言い出すからあんたって謎よ。｣
そうやって笑う奈々ちゃんは本当に素敵な女性だ。
昔から変わらない姿を久々に見れて安心した私は切り落とした髪の毛と共に少しだけ気持ちも軽くなった。
ただ、自分の気持ちを言えるだけってこんなに楽になるのかと痛感する。
奈々ちゃんとおじさんにお礼を告げて私は家へ帰った。
帰宅中、通知を切っていた携帯のメッセージアプリを開いて見たら今日もまた色んな子達から連絡が入っていた。
その中で1番上に表示されていた優斗のトークルーム。
件数は2桁にまで増えていて、表示されていた最新のトークは『俺のせい？』の5文字。
今はまだ何も言えない私は見なかったことにして携帯を閉じたのだ。
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ちー(プロフ) - 更新再開嬉しいです…待ってました！！これからも頑張ってください！楽しみにしています^_^ (2020年7月20日 20時) (
レス) id: 87362ec09c (このIDを非表示/違反報告)
くれいじー。(プロフ) - ちーさん» コメント、ありがとうございます！そのお言葉で頑張れます……。今少し私生活が忙しく更新できてませんが少しだけ待っててください！ (2020年6月19日 14時) (レス) id: 417b7086e1 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - はじめまして。いつもこちらの作品を楽しみにしております。今も次はどんな風にお話が進んでいくんだろうと気になっております。お忙しいとは思いますが更新頑張ってください！ (2020年6月18日 0時) (レス) id: 87362ec09c (このIDを非表示/違反報告)
くれいじー。(プロフ) - ikmmry1212さん» コメントをくださり、ありがとうございます（ ; ; ） そのお言葉だけで頑張れますっ！ (2020年5月21日 1時) (レス) id: 417b7086e1 (このIDを非表示/違反報告)
ikmmry1212(プロフ) - 移行おめでとうございます！ 毎回楽しみにしてます！ これからも頑張ってください！ (2020年5月20日 3時) (レス) id: f97496a2e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれいじー。 | 作成日時：2020年5月20日 3時
