切なさを抱きしめて…[Yuta.K]② (ページ33)

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後で覚えとけよっ！！？！

なんて思いながら廉くんとじんくんを睨むけど

2人はニヤニヤしていて悪びれる様子はない。

光｢ほら、Aも握手してもらいな？｣

瑠｢せっかくのチャンスだから！｣

ここで握手をしなかったら

2人にも怪しまれちゃうよね…。

私は意を決して口を開いた。

『岸くんの… ファンです。』

優｢え、あ、はい。｣

廉｢ほら、握手してもらい？｣

『あ、じゃあ…

これからも頑張って下さい。』

優｢あ、どうも。｣

海｢みんな、名前なんて言うの～？｣

光｢私から順番に光莉、瑠菜、Aです！｣

紫｢Aちゃ… いてっ！｣

紫耀くんが私の名前を呼ぼうとすると

いわちが紫耀くんの横腹を肘で突いて

空気を読めという視線を送っている。

海人も“あっ”という顔をしてるから

恐らくメンバー全員が

私が“噂のAちゃん”だということに

気づいているらしい。

海｢じゃあ、

光莉ちゃん、瑠菜ちゃん、Aちゃん。

またコンサートで会おうね！｣

『｢はいっ、｣』

廉｢なら、お先に～！｣

そう言って6人は嵐のように去っていった。

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