切なさを抱きしめて…[Yuta.K]② (ページ21)

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廉くんと何を話していたか聞かれて

咄嗟にああ答えたけど、間違ってはないよね？

私がどれくらい岸くんを好きかなんて

直接言うのはやっぱり恥ずかしいし

それを言って岸くんに引かれるのも嫌だ。

あ、廉くんに口止めするの忘れてた。

今度会った時にちゃんと口止めしておこう…

まず、廉くんに会えるタイミングあるか？

カンペ団扇でも作ろうかな(笑)

しばらく沈黙が続いて

また岸くんが重たい口を開いた。

優｢前さ、ファンレターの話したの覚えてる？｣

『もちろん、忘れられないよ。』

優｢その時にさ、

なんでAちゃんって分かったか聞いたでしょ？｣

『うん、聞いた。』

優｢今日、そのこと話そうと思って。｣

『いいの？』

優｢いつか話すつもりだったから。｣

『そっか。』

ずっと疑問に思っていた答えを

やっと知ることができる。

少し不安はあるけど

せっかく岸くんが話してくれる気になったんだ。

ちゃんと聞いておこう。

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