切なさを抱きしめて…[Yuta.K]② (ページ20)

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Aちゃん遅いな。

廉と2人で何を話してるんだろ…

ｰｰピンポーン

あ、Aちゃん来たかな？

俺はモニターを確認してから玄関へ急ぐ。

『いらっしゃい！』

｢お邪魔します。｣

･

Aちゃんをソファーに座らせて

飲み物を持っていく。

『どうぞ。』

｢あ、ありがと。｣

『廉と何話してたの？

あ、いや、話したくなかったら… 別に。』

｢ヤキモチ～？(笑)

大丈夫、

私は廉くんを奪ったりしないよ(笑)｣

『いや、そっちじゃなくて…』

俺はAちゃんじゃなくて

廉にヤキモチを妬いてるんだよ。

｢廉くんにね

“優太をよろしく”って言われたの。｣

『え？』

｢こっちの台詞なのにね(笑)｣

『それで、Aちゃんはなんて言ったの？』

｢んー、任せてって言っといた！｣

『そっか(笑)』

｢うん。｣

Aちゃん。

それはさ、どういう意味の“任せて”なの？

ファンとして？

友達として？

それとも、それ以外…？

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