切なさを抱きしめて…[Yuta.K]② (ページ16)

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奈｢電話、誰からだったの？｣

『んー、従兄弟から。

近くにいるからもうすぐ帰るなら

送っていこうか？って、』

奈｢じゃー、そろそろ解散するか！｣

『なんかごめんね？

久しぶりに奈緒と現場に入れて

話したいこといっぱいあったのに…』

奈｢全然！

どうせまたすぐ会うでしょ？(笑)｣

『まぁね(笑)』

奈｢んじゃ、私は電車の時間もあるから

そろそろ出るわ！

従兄弟さん？によろしくお伝えください。

詳しいことはまた今度ね♡｣

奈緒はお金をテーブルに置きながらそう言うと

ウィンクをしてお店を出ていった。

私の電話の相手が従兄弟じゃないことを

たぶん奈緒は分かってる。

分かった上で話を合わせてくれた。

奈緒、ごめんね。

いつかちゃんと話すから…。

･

お会計を済ませお店の外で岸くん達を待つ。

そこに1台の黒い車が現れ

それと同時にまた携帯が震え出す。

優｢目の前の車、

廉のだから乗ってきて！｣

『分かった、』

私は電話を切って車に乗り込んだ。

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