切なさを抱きしめて…[Yuta.K]② (ページ14)

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無事にコンサートが終わり

近くのファミレスにご飯を食べに来た私達。

奈｢それにしてもさ、

岸も神宮寺もうちらに気付くの遅くない！？

もう少しで岸をぶん殴るとこだったわ。｣

『いいじゃん、

結果的にファンサ貰えたんだから。』

奈｢そうなんだけどさ～、｣

『投げちゅー3連発に

名前まで呼んでもらってたじゃん！

何が不満なの？

オキラなのに図々しぃ～(笑)』

奈｢待って、

それは言わない約束じゃん！？｣

私が岸くんからファンサを貰った後

奈緒もじんくんからファンサを貰ったのに

なぜかご立腹の様子。

私は“ファンサを貰えるだけいいじゃん”と

思うタイプだけど、どうやら奈緒は違うらしい。

奈｢だってさ、

入所した時から応援してるんだよ？

普通はもっと早く気づくでしょ！｣

ファンサするタイミングにまで

文句を言われるじんくんに少し同情していると

急に携帯が震えだした。

画面を確認してみれば“ゆーた”の文字。

出るかどうしようか迷っていると

奈緒が不思議そうにこちらを見てくるから

『ごめん、ちょっと電話に出てくる。』

そう声をかけて席を離れた。

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