すーぱーあいどる (ページ13)

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3人から聞いたことを本人に伝えると、花咲は⋯

『めちゃめちゃ話されてる笑。まぁ、実際そんな感じでしたね。あんまりエゴサとかしないようにしてたんですけど、当時は思春期もあってどう思われてるのかとか凄い気になって。それで見たらまあ凄いこと書かれてて笑皆自分のことそう思ってるのかと思って人の目が全部自分を嫌ってるように見えちゃうんですよね。人間不信になって、声も出せなくなって⋯、引きこもって何とも関わりたくない、みたいな』

そんな状態でも、病状を明かすことなく休養をとったのには、彼女の強い意志ゆえに決まったことだった。

『うーん、これって説明するの難しいんですけど。"アイドル"って、限りなく偶像に近いけど、それこそアニメみたいに2次元じゃなわけじゃなくて、人間なんですよ。そのたまに垣間見える人間らしさみたいなものが良い方向に働く場合もたくさんあるけど、悪い方向に働くこともあって。とにかくジャニーズを辞めるにしろ、ただでさえ休養してファンの方を不安にさせてるから‥‥。余計なこと言わずスパッと辞めようと思ってたからかな。自分が何言われるよりも、グループに、メンバーに‥‥、これ以上私の私情で負荷をかけたくなかったんですよね。今思えばただの独りよがりだってわかりますけど。笑』

花咲は、いつも物事を俯瞰で見てクールなイメージだが、話を聞けば聞くほどどこまでも人想いで人の幸せを願える人格者だった。

そして、そんなギリギリの状態の花咲を救ったのは、やはりメンバーだった。

『Princeの3人もめちゃくちゃ心配して連絡くれてたんですよ。私が返せなくてもまめにメッセージくれて。Kingの3人は家に来てくれて、3人らしく私のことを元気づけようとしてくれてました。紫耀はご飯作って私が食べられるようにしてくれたし、海ちゃんはメンバー皆で私を待ってるっていうのを伝え続けてくれて。廉は⋯何も言わず横座って私の言うこと全部受け止めてくれたし』

今の自分があるのは、メンバー、そしてファンのおかげ。

だからこそ、花咲は自分の出来ること全てで恩返しをしたい。自分の武器を見つけ、グループにプラスになるようにと、彼女の中にはいつでもグループが軸にあるのだ。

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