浮気なんかしないでよ2【我妻善逸】

49.お見舞い ページ5

私は今、病院の前に立ち尽くしている
今日は無一郎と藍梅のお見舞いに来ている


来ているんだけども！！
何か気まずくて入れない


だって私のせいで怪我までさせて、私のせいで迷惑をかけてしまった

そんな私に、お見舞いする権利などあるのだろうか


善「A」


『うわっ』


考え事をしているうちに善逸が後ろに居たようだ



『どうしたの？』


善「え！？えっと…その…」


『ん？急にどうしたの…』



何かアワアワしている




善「と、とにかく行こう！！」

『ちょっと待って……』




私は善逸に勢いよく手を引かれ、無一郎と藍梅のいる病室へ連れて行かれた









無「あっA！」



目の前にはベッドに横たわる無一郎





『無一郎！大丈夫だった！？痛くない？本当にごめんね』


無「な、なんでAが謝るの…」


『だって私のせいで…』




私のせいで無一郎は被害を受けた
最初から私に関わらなければ今みたいに病院に居る事もないし楽しく過ごせたはず








無「大丈夫だよ、Aは悪くないから」



無一郎はそうやって励ましてくれるけど、私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった




無「それよりさ、藍梅の事は？」





そうだった
私藍梅に謝らなくちゃ









善「藍梅……」




藍梅は弱々しい顔で此方を見つめていた




『ごめん藍梅、私のせいで傷つけてごめん。守ってあげられなくて、本当にごめんなさい！』






私は精一杯の誠意を見せようと、深いお辞儀をした









藍梅「大丈夫だよ、姉さん」



『えっ…？』



今、藍梅が私の事"姉さん"って…






藍梅「炭治郎から約束のこと聞いちゃったんでしょ？あれだけ言うなって言ったのになぁ」





藍梅は何とも言えない優しい顔で言った

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