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宮舘｢あんなに威嚇する事もないじゃないか｣
渡辺｢やだ。折角気持ち良く寝てたのに｣
宮舘｢心配しなくても、またいつでも貸してやると言ってるのにねぇ…｣
困ったように眉を下げながら笑う宮舘を余所に、渡辺はまた宮舘の尻尾を枕に目を瞑る。
どうも蛟になってから水がないと落ち着かないらしい渡辺の上に水で濡らした手拭いを掛けてやる。
といっても、これくらいでは気休めにしかならないだろうけど。
宮舘｢全く、翔太は昔から変わらないねぇ｣
渡辺｢けど、涼太も昔から変わらないよ｣
宮舘｢そうかい？｣
渡辺｢話し方は何かジジくさくなったけど｣
宮舘｢ジジくさいなんて言うものじゃないよ。…と言われてもねぇ、もうこの喋り方が身に染み付いてしまったからねぇ｣
渡辺｢何だよそれ｣
瞑っていたはずの目がこちらを見ていた。
あの頃のように栗茶色の目ではない、蒼碧のような色だけれどももう何度も見たものだ。
渡辺｢俺の事助けに来てくれるまで、何してた訳？｣
宮舘｢内緒。…大した事はしてないしね。ただこの姿で、あの村の神社にいただけさ｣
渡辺｢…｣
宮舘｢ほら、やはり言わない方が良かったじゃないか｣
黙りこくった渡辺は、宮舘の尻尾の1つをグイ、と引っ張る。
宮舘｢こらこら｣
渡辺｢…｣
宮舘｢仕方ないだろう？翔太も限界だったようだし、気付かなかったのも無理はないじゃないか｣
渡辺｢…けど、あの崖とあそこの神社ってそう遠くはないじゃんか｣
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賭果(プロフ) - 初めまして、検索で見掛けてこの話のみ途中まで読んでいるのですが、ふっかさんがまさか…と思いました。その他のシリーズもぜひ、読んでいこうと思います (2020年6月14日 21時) (
レス) id: e86ba3e61e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - はじめまして。伍話の話がゆり組ー(≧∇≦)て感じがしてとても好きです。笑 これからも更新を楽しみにしています。 (2020年6月6日 20時) (レス) id: 2effd210bf (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 新作おめでとうございます！全部面白くて読ませて頂いてます。今作は自担であるめめが最初の主人公っぽかったのでとても嬉しいです。これからも応援してます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年6月1日 17時
