参:唯ノ束ノ間ノ紛ラワセ ページ16
向井「そんでな、ここがお風呂！凄いやろ〜！照くんが作ってくれたんやで！」
目黒「…あの、さ」
向井「何？」
目黒「その距離の近さ…何とかならない？」
朝食後、びったりくっつきながら神社の中を案内する向井は、そんな目黒の言葉にしゅん、と眉毛を下げた。
向井「あかん？」
目黒「いや、何ていうか…どう反応したらいいかわかんない」
向井「何も反応せんでもええんやで！」
目黒「…」
…これが、普通の距離感というものか？いや絶対違うだろう。
村でここまでべったりくっついている人なんて見た事がない。
まさか、他の村ではこれが普通なのか？
向井「そんでぇ、次が、さっき言うてたふっかさんのお部屋！」
目黒「…入っていいの？」
向井「うーん、でも紹介しなあかんし…もしかしたら怯えられるかもしらんけど。ふっかさんはええ人やからすぐ慣れてくれるで！」
それ、いいの？と聞く前に、向井は障子の前で「ふっかさーん！入るで！」と叫ぶ。
中から音は聞こえなかったが、向井はお構いなく障子を開く。
向井「ふっかさん！ふっかさんに紹介したい人がおるねん！」
ラウール「何その婚約者紹介するみたいな言い方！」
向井「あ！ラウまたナデナデしてもらってるー！」
振り向いた紫色の着物を着た男性は、じっと目黒の方を見ると、どこか悲しそうな目で視線を逸らす。
目黒「…？」
どことなくわかりきっていたような目をしたのは気のせいだろうか。
人間だ、と聞く割にはその瞳の色は紫色という変わった色をしているし、何だか不思議な雰囲気の人だ、というのが目黒の、深澤への第一印象だった。
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賭果(プロフ) - 初めまして、検索で見掛けてこの話のみ途中まで読んでいるのですが、ふっかさんがまさか…と思いました。その他のシリーズもぜひ、読んでいこうと思います (2020年6月14日 21時) (
レス) id: e86ba3e61e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - はじめまして。伍話の話がゆり組ー(≧∇≦)て感じがしてとても好きです。笑 これからも更新を楽しみにしています。 (2020年6月6日 20時) (レス) id: 2effd210bf (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 新作おめでとうございます！全部面白くて読ませて頂いてます。今作は自担であるめめが最初の主人公っぽかったのでとても嬉しいです。これからも応援してます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年6月1日 17時
