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#13 ページ13

「今日は何処に行くんですか?」




深「何処だと思う?」




「分からないから聞いてるんです...」






集合場所は、私の家からかなり遠かったし。


...文句ではないけどね、こっちの方は何があるのか全く知らないから。









深「もしかしてさ、ここの土地勘ない感じ?」




「はい...」




深「まじか!!
俺の地元ここなんだよね。
...まさかだけど、家から遠かった感じ?」




「...まあ、はい」






嘘をついたところで深澤さんにはすぐバレそうだし、住所がバレるわけでもないからいっか、と思い頷いた。









深「え、言ってくれればよかったのに...」




「...だって、行くところ教えてくれなかったじゃないですか」




深「...それはほんとだわ。
ごめん。俺の配慮不足だった」




「そんな!謝らないでください...
確かに遠かったけど、ここに来るまでの間も楽しかったんです」




深「...それは、俺と会えるから?」




「...っあ、」







違います、そう言いたかったのに。

何故か、言葉が出てこなった




黙ってたら、肯定だって受け止められるのに。









深「ま、どっちでも嬉しいよ。
まず、来てくれると思ってなかったし」




「...え?」




深「俺、めっちゃグイグイいってるけどさ。
引かれてないかな、とか色々考えちゃうの
だから、前は来てくれたけど今日は来てくれないと思ってた」






行きますって言ってたけど、本当は来ないんじゃないかって深澤さんは思っていたらしい。









「行く、って言ってるからそりゃ行きますよ...」




深「まぁ、そーなんだけどね?
不安になるわけよ、俺も」




「不安...?」




深「Aちゃんは気にしないでね」




「...はい、」







.









.




着いた先は、水族館だった。







「久しぶりです、水族館なんて」




深「俺も久々だな〜」




「なんで、ここにしたんですか?」




深「Aちゃん、水族館好きだって言ってなかった?」








それは、前のデート時の話だ。


ベタだけど、水族館デートって憧れなんですよねって言ったなぁ...




深澤さんは一生懸命パフェを食べていたから聞いてないかと思ってたけど、そんなことなかった。


むしろ、私が楽しめるような場所を考えてくれてたんだ。









「...優しいですね」




深「んー?笑 ありがとね」





そう言った深澤さんの顔は、少し儚げだった。

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作者名:こようぃん | 作成日時:2021年1月3日 14時

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