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ごめっ…たろ君…っ！あはは！
俺に向き合おうとしてくれた事が嬉しくて照れくさくて、
大男がちょこんと座る姿がツボに入ってしまったこともあって。
にやけが止まらない。
心配して貰えて、嬉しくなって笑いが止まらないって幼稚園児かよ。
っ…A！おまっ…笑いすぎ！
たろ君の拳がボスボスッと音を立ててみぞおちに入る。
むくれた顔だけど、これは機嫌のいい時の目。
大きな目に穏やかな光を湛えている。
ふふっ
「俺、うれしくて…っごめんね、たろ君っ。」ふは…
ゆるりと丸まったたろ君の両手を、俺の掌が受け止めて
ぎゅうっと包むと為すすべなし。
最初はもぞもぞ動いていたけど、諦めたみたいでおとなしくなった。
…ごめんね、たろ君。
遠慮しなくていい、なんて言われたら
我慢してたものが欲しくなるんだ。
メンバーに必要とされたいって、ずっと思ってたから。
・・・素直に嬉しい。
ちゃんと「俺」もいるんだ。
…６人が作った、見えないけれど、絶対的な輪の中に。
俺も寄りかからせて。
温かく俺たちを支えてくれる、チームSixTONESのみんなに。
笑ってごめん。
「俺、多分わがままになるよ、たろ君。
寂しいって言ってくれたの、めっちゃ嬉しい。」
まだ口元が緩んでいる自覚がある。幸せな余韻に勝てない。
きっと締まりのない顔をたろ君に見せているんだろう。
…いいの？俺、気を抜くとこんなんだよ。
ふにゃふにゃだよ、日本代表なんてgo awayだよ。
「いーじゃん！」なっちゃえよ！
たろ君はおっきい口で豪快に笑ってくれた。
ゆっくり離した手は、ポンポンと背中を叩く。
「Aに頼られんの、俺好きよ。」何でも言ってよ。
「え、いいの？」実はね…
「え、なんか悩んでんの？！」待って、気付かなかったわ
ちょっと水飲まして、水。
慌てて駆けていったたろ君を見送りながら、時計を見ると２０時１５分。
俺の分まで持ってきてくれた優しい男は、また俺の横に座り込んだ。
心なしか、さっき座った時よりも距離が近い気がする。
ちょいと携帯をいじったと思ったら、サイレントにしたらしい。
・・・お待たせ。
「何、どしたの。」
声を潜ませて聞いてくる彼は、本当に真面目で優しい男だと思う。
今は、そのあったかさに甘えさせて頂きます。
ありがとう、たろ君。
「はぁ？」
…あれっ？
つい１分前まで優しい男だったじゃない？
んだよ、それ
「納得いかねー！」ケンティーめ
…あれっ？
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venjamin(プロフ) - はむはむさん» はむはむさん、コメントありがとうございます。ありがとうございます、恐縮です…！遅筆ですが、また覗きに来て下さい (2023年1月7日 18時) (
レス) id: d12149b604 (このIDを非表示/違反報告)
はむはむ(プロフ) - こんにちは、はむはむです。めちゃくちゃ面白くて一気に読んでしまいました！更新頑張ってください(^^) (2022年8月9日 21時) (レス) id: 2b371b2a8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：venjamin | 作成日時：2022年2月5日 16時
