貴方色丿琥珀糖。 (ページ1)

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赫色ページ1

×35期九条ジョー

×36期夢主
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Kujo side

『なぁなぁー番号教えてや』

「何でなんですか、あんま話さんのに」

『ええやん。ぴってやれば終わりやん』

「なんか怖いんですよ九条さん」

『怖ないて！ええやん九条ちゃん！』

煙草いこうとしたら廊下にA発見。

今日こそラインGETしてやろうとしたら

ボクを目で捉えた瞬間逃走した。

ほんでボクが追いかけてる状況。

完全に不審者やないか。

「要らないですって！大丈夫です！」

『ちゃうねん僕が欲しいんよ』

「だったらあげないです！」

『お願い！』

「わ゛ーーー土下座はやめてください!!」

土下座しようとすると慌てて止めるA。

ぱぱっと教えてくれればええのに。

『なんなん？僕何かした？』

「何もしてないですよ」

『ならええやん。あ、ボクが教えよか？』

「…いや、大丈夫です」

『何なん！僕のコト嫌いなん？』

そう聞くとAは俯いて動きを止めた。

『えっ、図星？』

「違いますよっ」

『ほんならええやん！なぁ、だめ？』

こうなったら必殺！上目遣い！

土下座の体制から少し身体を起こしつつ

下からAを見上げる。

すると困ったような顔をするA。

…そらそうか。

1期上の先輩がこんな顔してきたら困るよな。

『んーしゃーない、そんな嫌なら…』

「い、嫌やないんです」

『……？』

下を向いて一生懸命訴えてくるA。

これはしっかり聞いたげないと。

口をパクパクさせて何かを言っている。

小さくて何を言ってるのかは分からんけど

ひとまず可愛いな、とだけ思う。

今すぐに抱きしめてやりたい。