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―現在はお願い― ページ31

Aside
 初めて聞いた川村壱馬の真の姿

 あんな風に見えるけど、根は優しくて傷つきやすい。

 なんか、彼の知らない一面を知れたという不思議な気持ちがあった

 ・・・あれ?

 でも、なんでそんなこと思ってるんだろう。

 別に知ったところで私は何も得しない。

 まぁ、損もしていないが…



北人「それが家を出た理由と喧嘩を始めたきっかけ」

『私…そんなことも知らずにひどいこと・・・』

慎「いいんだよ。何も言わなかった壱馬も俺たちも悪い」

北人「1つ、お願いしたいことがある」



 真剣な顔になり、私に向き合った。



北人「・・・壱馬のこと、お願いしてもいいかな」

『え・・・』

北人「俺や慎には壱馬が救えなかった。今の壱馬を救えるのは木ノ瀬ちゃんだけだ」

『どうしてそんな…私には』

慎「初めて見たんだ。壱馬があんな風に誰かに本気で向き合おうとしたことが…まぁ、壱馬の告白を断る人なんてそういないけど」

北人「あんなこと言われても、壱馬は木ノ瀬ちゃんに惹かれていった。だからお願い、壱馬を助けてください…!」

慎「お願いします!」



 頭を深く下げた吉野さんと長谷川さん

 ・・・私にしかできないこと

 …でも、私なんかにできるのだろうか。

 私なんかが彼のために・・・

―お願いは怪我―→←―余裕は現在―



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haruna(プロフ) - お話素敵すぎました!!!慎くんのストーリーも読んでみたいです! (2020年1月12日 21時) (レス) id: 81796fa860 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椋和 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annsatupuri/  
作成日時:2019年6月29日 17時

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