迷い猫は簡単に懐かない【SixTONES】【SnowMan】 (ページ5)

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#5 ページ5

Aside

「ここ15人で住んでて男所帯で申し訳ないんだけど」

「そういうのは全然気にしないから大丈夫」

私に貸してくれるという部屋はまだ何も無い上掃除をしていないそうで先生が部屋を貸してくれるらしい

「もう寝てる人もいるからその人達は明日紹介するね」

「お前より歳下のやつも1人いるし気とか使わないでいいよ」

樹によって呼び出された人達は年長で特にここに暮らしている期間が長い人達らしかった

「俺たちのほとんどここの大家さんに助けられたんだ。Aさんと同じようにね」

俺って言ってる先生は新鮮ででも顔はちゃんと先生だから説教されてる気分になる

「聞いていいか分からないけど、バイトとかはしようと思わなかったの？」

「しようと思った。けど学校とか親からのサインが必要なところが多くて」

うちはそもそもバイトは原則禁止だし、担任に相談したらそんなことする暇があるなら勉強のひとつでもしろと言われた

「私バカだからさ、仕方ないけどね」

バイトしなくても勉強しないどころかよっぽどのことをしてしまっていたから意味などないだろう

「無理に学校に来るようにとは言わないけど、これ以上休むと本当に留年になっちゃうから」

「そうだね…そんなことしたら」

お父さんに心配かけちゃう

そう続けようとして口を噤んだ
心配、そんなものしてくれるだろうか

「ゆっくり休んでまた明日これからのこと考えよう。学校には俺が手続きしとくから」

「隣の部屋さっき下にいた翔太くんだから遠慮なしに叩き起していいと思う」

「それは申し訳ないからやめておく。ありがとう」

ごめんなさいを言ってもありがとうを言っても目の端に皺を寄せて目じりを下げるから私はもうどうしたらいいか分からないんだ