迷い猫は簡単に懐かない【SixTONES】【SnowMan】 (ページ11)

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#11 ページ11

JS side

「ねえ、こっちの方が可愛いよ」

「だから私の趣味じゃないって」

モノトーンやら木のものやらばかり見るAに女の子らしい感じのものを指さしても首を振られる

「Aはシンプルなのがいいの？」

「うん。誰が住んでるか痕跡ないくらい特徴のないシンプルなやつ」

「なんかひねくれてるんだけど」

樹によってAの境遇のようなものは共有されているけどここまで何かをこじらせてるのか

「てかさベッドも布団も机も買ってくれたしもうそれ以上いいんだけど」

「趣味とか置きたいものないの？」

「うーん…あ、教科書入れるように本棚とあと机用のライト欲しい」

「無欲すぎるんだけど」

お願いするものは全部シンプルで安くて必要最低限なもの

「ジェシー、好きにさせてあげなよ」

苦笑気味に言う高地にでも、と言うと樹がいいからと重ねて窘める

「あ！ねえジェシーこれ見て！」

「え。何？」

大きいクマのぬいぐるみを抱き上げてこの子可愛い～とはしゃぐA

「可愛いじゃん」

「だよね！いいなぁ、おっきいぬいぐるみ」

「買う？」

ううん、とAは首を横に振る

「必要ないもん」

「なんでよ、欲しいんじゃないの？」

「可愛いけどね」

「じゃあ買おうよ」

なぜか買ってもらう側のAが渋っている謎光景

「僕Aちゃんと一緒におうちに帰りたいなあ」

「え～何してんのジェシー」

「ジェシーじゃないよ僕はクマ」

Aからぬいぐるみを受け取ると裏声を使ってぬいぐるみが話しているようにする

「クマさんは一緒に帰りたい？」

「うん」

「そっか、なら連れ帰らないとね」

「やった」