恋愛の方程式 (ページ9)

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＃9 ページ9

適当に、窓の外を眺める。

ああいうの、苦手

ファンクラブみたいなの作って

みんなで追いかけまわすのかな

本人は、嫌じゃないのかな…

分かんないけど、ちょっとムスッとした表情ではあー、とため息をつくと

「逃げんの上手いな、お前」

その声に反応して、後ろを振り返ると

やっぱりついてきた、金髪イケメン

A「な、、なんで、、、」

「え？」

A「なんで、、貴方は私のこと、追いかけるの？」

今出せる限り、一番大きな声だけど

みんなには、小さいって言われるかも知れない。

でも、それくらい、今出せる勇気を振り絞って出して聞いてみたの。

「なんで、、って、、、ただ、興味あるから」

予想外の言葉が返ってきて、私は首をかしげる。

「俺と似てるんじゃないかなー、って、思ったから」

そう言って、私を見つめる。

私の目の前に居る、貴方の目は

とても綺麗で、透き通っていて

まるで、何もかも見透かしているようだった。

A「どういうこと…？」

私と貴方に、共通点なんて

一つもないと思うけど