ななふく達のSルート (ページ7)

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5=It is not you human mind ページ7

*バタースコッチシナモンパイが一切れ置いてある
バタースコッチシナモンパイを手にとって懐に入れた後、リビングに向かった
「え?もう起きたの?」
少し驚いた様な表情のトリエルにこくりと頷く
「そう、」
「新しい家族ができて、私はとても嬉しいよ」
「あなたに、読ませてあげたい古い本がたくさん有るんだよ!」
とても、嬉しそうなトリエルはなおも喋る
「とっておきの虫取スポットにも連れてあげるからね!」
「まぁ、とにかく」
「あなたと一緒に暮らせて嬉しいよ!」
「ん?なにか用でも、あるかな?」
「どうしたの?」
「いつ、家に変えれるの?」
夜凪はそう尋ねた
「え?、何を言ってるの?」
「今日から、ここが、あなたのお家だよ?」
「それより、今読んでる。この本のお話をしましょうか?」
「《仮面夫婦の子》っていうんだけど....」
困惑した様にそう言う。トリエル
「聞きたいかな?」
「遺跡から出たい」
「そ、それじゃ.....」
「話を変えないで。私は遺跡から出たいの」
「........私はちょっと、用事があるの....」
「だから、ここで待っててね?」
少し困った様子で夜凪にそう言うと、本を閉じて、立ち上がって、家の奥に向かった
「待って!!まだ、話は終わってない!」
そして、家の地下へ来てしばらく歩く....。
「『おうち』に帰る方法を知りたいんだよね?」
夜凪は後ろに居るからかトリエルの顔が見えない
「この先に遺跡の出口があるの」
「その先は地底の世界」
「一出たら、もう中へは戻れない」
「これから、私はその出口を壊す」
「もう二度と....誰もここから居なくならない様に」
「いい子だから、お部屋に戻っててね」
そう優しく言って、トリエルは通路の奥に進んで行った

「......ここに落ちたニンゲンは皆、同じ運命を辿るの.....」
「私はこの目で何度も見てきた.....」
「ここへ来て.....」
「ここを出ていって......」
「そして、死んじゃう...」
「あなたはなにも知らないの....この遺跡から出てしまえば.....」
「あなたは彼らに...殺されてしまう」
「これはあなたを守るためにすること」
「だから、分かって」
そう言うトリエルの声は淋しげで....苦しげだった