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七十三話 ページ33
木から降り、地面に足をついた炭治郎。
恐る恐るAを振り返った、次の瞬間。
「うふぇ!?」
ガッと両頬をつままれたと思えばみよ〜んと伸ばされる。
「な、なにを」
「ほんとは今すぐにでも締めてやりたい」
「??」
「でもお前、熱あるんだろ」
「!」
心配の匂いがAからした。
思わず炭治郎が目を向けると、真剣な青碧の瞳と目が合う。
「ただの熱だからとか思ってるんだろ?熱を甘く見るなよ、下手したら死ぬ」
「そっ、そうなのか?」
「そうだよ。だから、その、まぁ…無理は、しない方が…ぃぃ」
言葉が後半に向かうにつれて小さくなる。
見るからに照れている。凄く照れている。
炭治郎の鼻が無くても分かるほどだ。
「……へへっ」
「…」
Aは無言で頬をつまむ指に力を込めた。
「いいでででっ」
「勘違いするなよ。俺はしのぶさんに言われて"仕方なく"来てやっただけだ」
典型的なツンデレなのかもしれないね。
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作者名:名梨 | 作成日時:2020年1月12日 18時