■ ページ36
※藤井くんだいぶ悪です。
ここから先の閲覧は自己判断でお願いします。
もちろん、同姓同名の方とは全く無関係です！
「はぁ…」
今日何度目だろうか。またため息をついた。
俺も初めは楪が嫌いだった。
女のくせに一人だけ男のアイドル事務所に入っていて、まだちっちゃかったからか色んな先輩に可愛がられて、ダンスを習っていた俺よりも振付師さんに褒められることが多くて。
同じグループで活動すると告げられたときはジャニーズ辞めてやろうかとまで思った。
でも俺は折角掴んだものを手放すのは嫌だった。
そこで俺はこう考えた。
楪がいなくなればいいじゃん、と。
だって楪はアンチも多いし、事務所内でも裏では嫌ってる人多いし。いいよね？別にいなくなっても。
グループ組んで初めはずっとそう考えていた。
だから、話しかけられても聞こえてないふりをしたり、色々酷いことをした。
これで傷ついて辞めればいいのにって。
今思えば小学生の女の子にするような事では無かった。
直接悪口を言うことは無かったが、メンバーに愚痴っぽく零したりはしていた。
まさか、本人に聞かれていたとは気が付かずに。
「ねぇほんと楪ってさ〜、なんでいるんだろね？」
飛貴「まあ、ゆずちゃんはゆずちゃんなりに頑張ってんだよ」
「え〜チヤホヤされてるだけなのに」
浮所が楪のことを可愛がってるのを知ってたくせにこんなことを言ったりして。
あ、さすがに大昇には言えなかったよ？
気づいてただろうけど。
そうやって、楪を避けていたある日、帰ろうとすると稽古場から俺らの曲が流れていた。
メンバーかな、一緒に俺も自主練したいな。
まさか、楪が残って自主練するような子だと思わずに扉を開いた。
中で一人で踊っていたのは楪Aだった。
バチッと俺と目があった楪は小さく、あ、と零し曲を止めた。
「一人で自主練？」
A「…そうです」
「ふーん、ま、遅くまで自主練でもしなきゃ俺らには追いつけねーもんな」
俺は、楪はジャニーさんに気に入られて先輩に妹のように可愛がられて、才能があって、だからグループも組めてる、そう思ってた。
だが、それは間違っていた。楪はこうやって毎日自主練で残ったり、歌が上手い先輩に教えてもらって、陰で俺らの見えないところで血の滲むような努力をしていたのだ。
それでも俺はさっきあんな言葉をかけてしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゅうか(プロフ) - ほなみさん» ありがとうございます！藤井くん検討しておきます！！ (2022年10月10日 9時) (
レス) id: 81d3bec9f9 (このIDを非表示/違反報告)
ほなみ(プロフ) - 更新お疲れ様です！藤井くんとのイチャイチャが大好きです！藤井くんとのくっつき希望です！応援歌しています！ (2022年10月10日 8時) (レス) @page20 id: 2fccf3d4f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：結 | 作成日時：2022年9月22日 17時
