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ガラッと後部座席のドアを開けて、
「おはよー！！」
と元気よく挨拶した彼女は、Aだった。
向「なんかいつもとちゃうやん」
「なにが？」
男同士で並ぶのは嫌なのでAを真ん中に座らせると、掛けていたサングラスを外して康二を見てる。
ふわりと甘い香りが鼻腔をくすぐった。
向「なんか…いつもより女の子っぽい」
「女ですけどね。まあ、たまには？」
Aは周りが男ばっかりだからか、普段はジーパンにパーカーとか。よくてロングスカートとか。
メイクだって軽くする程度なのに、時々こうして女子力発揮してくる事があって、その時は正直目のやり場に困るんだよね。
阿「これダメ」
「これ？」
つんつんとAの胸元を指すけど、本人分かってないし。はあ。
阿「なんでこんなに体のライン分かる服着るの？ 他の男に見られるよ」
「見ないよ」
向「見るんやなぁこれが。この胸、目が行くんやって」
「ふわっ、ちょっと触るなバカ！」
康二が遠慮なく胸を鷲掴むと、さすがに慌てて顔を赤くするA。
ああ、可愛いなぁって。
向「男って弱いねんで、こういうの。な、阿部ちゃん？」
「阿部ちゃんは、あんたみたいにスケベじゃない！」
離せとチョップされてる康二。
だけどね、A。
「あ、阿部ちゃん？」
俺の事をじっと見上げて、何も言わない事に不安になったのか少しだけ康二の方に体を寄せたAの手を取った。
ゆっくりと指と指を絡める。
「あ、あのぉ、」
阿「ねえ、知ってる？」
「ん？」
阿「皆、俺の事あざとい女子アナとか言うけどさ。俺だってちゃんと男だよ」
Aの顔を覗き込んで、クスッと笑ってやればあわあわと明らかに戸惑う。
いつもは年下の俺たちをからかって遊ぶAも、今日はこんな女の子な格好をしてきたからこそ俺や康二だって男になっちゃうんだよ。
阿「可愛いね。でも、斜め掛けは俺たちの前だけにしてね？」
向「せやで。何度も言うけど、他の男に見せたくないねん」
だってほら、Aだって分からなかった俺たちはAのそこばかり見て怪しい想像なんてしたりしたからさ。
Aでやらしい事考えていいのは俺たちだけだから。
阿「わかった？」
「……はい。あの、まだ現場着きませんか？」
ふふ、今日は一日女の子のAが見られそうだね。
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ゆきんこ(プロフ) - あやかぽん。さん» あやかぽん。様、コメントありがとうございます!!デカパイ買われたのですね。タイムリーで笑って頂けて良かった（笑）まだまだ愛されるので、これからもよろしくお願いします(^^) (2021年4月23日 7時) (
レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
あやかぽん。(プロフ) - ちょうど今日デカパイ買ったとこだったのでめちゃめちゃ笑いました！！！w 移行おめでとうございます！！愛され主人公ちゃん、大好きです(*^^*) (2021年4月22日 23時) (レス) id: b8552d059d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんにちは！私もたまたま見たら主と同じ勘違いしたので、これ使えるなと（笑）ちょっと狙ってるだろって思ってしまいますよね（笑）買いに行ってみようと思います(^^) (2021年4月21日 16時) (レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様こんにちは☆Twitterのトレンドに入ってたなんて初めて知りました…(汗) 音だけ聞けば、確かに夢主ちゃんみたく、勘違いしちゃいますよね(^_^) さっき検索してみたんですけど、なるほど…すごい美味しそうだなぁ…(*´-`)♪ (2021年4月21日 13時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - みるくさん» みるく様、ご期待に添えるか不安ではありますが頑張りますね(^^) (2021年4月18日 20時) (レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年2月4日 13時
