303:鮮血 ページ33
爆豪side
いつもならもう帰ってきてもおかしくない時間
｢遅っせぇ…｣
あんなクソデクに何時間かけてんだあのバカは
そもそも最近忙しいには忙しいにしろ、だんだんとアイツの顔色が悪くなっていくのは確かめる必要もないほどだった
だからこの俺が譲歩して休ませてやったってのによォ…
｢＿やっぱり緋龍さんはすごいですわ｣
ポニーテールの言葉が鮮烈に頭の中に流れ込む
女子達が集まってるところで何やら話していたっぽい
そんなんどうだっていいと思っていたがアイツの名前が出たなら話は別だ
｢そうだね 誰に対しても的確なアドバイスくれるし｣
｢Aの事はバクゴーが一緒になってやってんでしょー？｣
｢あ？｣
たまたま話を聞いていただけだというのに黒目に話をふっけられた
俺がAのを見てやってるだなんて、そんなわけねぇだろ
アイツは今の俺なんか本気出されたら…いや？俺もそれなりにはやれるだろ(負けず嫌い)
だが、最近動きにキレがない時がちょくちょくある
ふとした時に何かを自分の中に押しとどめて置こうとするように何処か一点を見つめていることもあった
｢爆豪ちゃん みんなの前では笑顔だけど、Aちゃん何か溜め込んでいると私思うの｣
｢せやね 誰より遅くまで起きとるのに、朝早いんよ きっと自主トレとかしとるんじゃないかな｣
確かに俺より遅く起きてきた事なんて一度もなかった
『ふぁ〜、つっかれた〜 お腹減った…』
｢アンタさっき食べたばっかでしょ｣
なんて話しているうちに汗だくのAと少々疲弊したクソデクが帰ってきた
おい、俺といた時より顔色悪くなってんじゃねぇか！！
すると、足がもつれたのか自分の脚に引っかかってすっ転んだ
｢Aさん！？大丈夫ですの！？｣
『アハハ…いてぇや……』
いつもならだっせぇ、と馬鹿にしているがこれはそれとは違う
何かが違うと俺の勘がいっている
転んですぐに立ち上がればいいものをアイツは口元を抑えて伏せた状態から起き上がれないでいた
｢A！！｣
何か違う？
そんなもんじゃねぇな
｢てめぇまたっ…！｣
『ゲホッ……』
｢｢｢Aちゃん！？/さん！？｣｣｣
上体を起こして起き上がらせようとした時、Aの両手の隙間から溢れ出たのは鱗に負けず劣らずの赤色だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅緋(プロフ) - 白ちゃんさん» お返事遅くなってしまってすみません！！ひぇぇ、かっちゃんだけでなく緋龍ちゃんまで愛して下さるなんて嬉しすぎです(> <)コメントありがとうございました！ (2018年5月6日 14時) (
レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
白ちゃん - もうこの話の緋龍さんとかっちゃんが愛しすぎて苦しいです（笑）！応援してます！更新頑張ってください！！ (2018年5月4日 22時) (レス) id: a5c2574b45 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - はるにゃーさん» まさにその通りです！笑正直言って名前が全然思いつかなくて… 姿かたちは好きに想像してください！笑私とてまるっきり真似をしたい訳では無いので笑コメントありがとうございました！(多分あってると思いますよ！) (2018年2月19日 20時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃー(プロフ) - ...FAIRYＴＡＩＬですね...（英語あってるかわからぬ...） (2018年2月19日 17時) (レス) id: a8130d6d57 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - 小鳥遊 るる @優男さん» お返事遅くなってしまってすみません！ドキドキハラハラ…！今後の展開のご期待に添えるがわかりませんが精一杯書かせてもらいます！ありがとうございました(*^^*) (2018年2月12日 2時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅緋 | 作成日時：2018年2月8日 16時
