君とカフェモカ

えぴそーど　３ ページ3

「ありがとうございます…」

　喉がカラカラだった。

　かくまってくれた上に飲み物まで出してくれるとは有り難い。

「ねぇ、時間ある？お腹、空いてない？ペペロンチーノならすぐ出来るけど

食べる？」

　そう言えば安心したのか腹が減っている事に気付いた。

　しかし、かくまってもらったうえ、飲み物まで出してもらって、メシまで

食べる？そこまで甘えていいのか？

「いや、そんなに良くしてもらっていいものかどうか…」

「いいって！そんなの気にしなくて！！あたしも腹、減ってるから一緒に食

べようよ！ひとりで食べるより断然、美味しくなるからさ！ね？」

　ひとりで…？

　オレが断ると、この子は今から、ひとりで夕食、食べることになるのか…

「じゃぁ、お言葉に甘えてご馳走になります。」

「うん！じゃ、ちょっと待ってて！」

　凄く嬉しそうなその笑顔になぜか心が和んだ。

　ホントに笑顔がステキな女の子。ただし黙っていれば―――

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