検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:24,462 hit

第105話 悪夢の花園12 破壊者の空間 ページ9

ユウキ「...なに、ここ」

完全に真っ暗な世界に

流石に落胆した声を溢してしまう

だって本当になんにも見えないんだもん

とりあえず少し歩き回ろうと足を動かそうとしたその時


黒い影の手が俺の足を、掴んだ

ユウキ「ヒッ....!」

情けない声を出して闇の中で微かに見えるその手を

振り払おうとするが、振り払えるどころか

更に闇の中から手が伸びてくる

思わずぎゅっと目を瞑る


「失せろ」


聞き覚えのある声がして、脚が解放される

目を開けると兄さんがいた

ユウキ「に、兄さん」

兄さん「大丈夫?ゴメンな、俺の過去の記憶のせいで怖い思いさせて」

優しくそう言ってくれる

ユウキ「いえ、と言うか、貴方も気づいてるんですね、ここが意識世界だって」

兄さん「ちなみに話も全部わかってるよ

今ここはグルッペンの強い意思としんぺいの力

それを受けたユウキの魔力と思いで一本の糸が繋がってるんだ

俺はそれを辿って別の空間を把握してた

でも、ここ内からじゃ壊せなくてな?ユウキが来るの待ってたんだよ」


兄さんがそっと向いた方向はすこし明るく

ドス黒い影を纏い、墓場でブラックドックを従える

今より若い"昔"の兄さんが見える


ユウキ「ブラックドック...兄さん墓場で暮らしてたんですか?」

兄さん「まぁね、覚えてる過去の頃からは行くあてなくて墓場を転々としてた、種族の事もあって闇魔法が主な俺には墓場が居心地良いんだ...まぁさっきみたいな怨霊まみれだったけど」

ユウキ「種族...破壊者、でしたよね...てかなんでそんな名前なんです?それ」

兄さん「うん、『神と魔族の息子が大陸をひとつ焼いた』って言い伝えがあって、それで魔神と魔族のハーフは破壊者って呼ばれてるの」

ユウキ「兄さんはそんなことするようには見えませんね」

兄さん「どうかな?ふふ」



微笑みあうと同時に、世界は彼岸花の花畑に変わる



 

ーーーーーーーーーー

作者(兄さんのキャラがいまいちですねすいません)

第106話 悪夢の花園13 破壊者の空間、花→←第104話 悪夢の花園11 鬼の空間、花



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , 異種族パロ , 実況者   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夜月ルナ | 作成日時:2020年1月23日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。