異種族の国の中枢神経【実況者】三 (ページ6)

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第102話　悪夢の花園9　精霊の空間、花ページ6

ﾕｳｷ「そんなことない」

それを打ち消したくて、俺はオスマンさんの手をとる

いつかのようにその手を握る

ﾕｳｷ「逃げてないです、だって、オスマンさんが俺達に見せてくれる笑顔は、嫌いを誤魔化す笑顔じゃなくて本当の笑顔でしょ？」

ｵｽﾏﾝ「まぁ...そう、だけど」

ﾕｳｷ「じゃあいいじゃないですか、変わろうと思えてるならこんな所で止まらないで、帰りましょうよ」

俺は微笑んでそう言う

ｵｽﾏﾝ「...そうやな、目覚めさせてくれてありがと、ユウキ」

俺につられてオスマンさんも笑う

次の瞬間、また景色が変わる

世界はセツブンソウに花畑になって

少し遠くにグルさん達が見える

ﾕｳｷ「グルさぁん！トントンさぁん！鬱せんせー！こっちです！」

鬱「んえ？あ！おった！」

ｵｽﾏﾝ「三人も...？どういうこと？」

ﾕｳｷ「えっとぉ...」

((事情説明))

ｵｽﾏﾝ「はえー、ってことは他も俺みたいになっとるん」

ﾕｳｷ「た、たぶんですけど」

ｵｽﾏﾝ「それはちょっと、許しがたいなぁ？」

お怒りのようで笑顔が少し...いや、結構怖い

ｵｽﾏﾝ「じゃ...扉を開いてさっさとソイツを殴りにいくめう～」

その笑顔でそう発言し、オスマンさんが

セツブンソウに触れればまた、手の模様になる

同時に少し先に輝き出した光に

俺たちは足を進めた

　
　

　