検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:39,087 hit

第77話 桃源郷7 (偶然にもラッキーセブン) ページ30

曙「まぁそうだよな、私達もここに来たときビックリしたさ、でも帰ろうとは思わなかったねぇ」

ユウキ「帰れるのに帰らないんですか?」

曙「あぁ、私が居れば何時だって帰れるさ、でも向こうも私達というピースが欠けてるから動いてない、だからここでもう少し楽しんでいたい」

そう言って目を細めて笑う曙ちゃんは

どこかグルさんと同じ『上に立つ者』の目をしていた


ユウキ「楽しいなら、良いですね」

思わず微笑む


コネシマ「せや、そろそろ帰るか?時間的にあんま遅くなると魔物が湧くし」

鬱「王都の近くも最近湧くからなぁ、確かに」

涙「そうなの?」

コネシマ「せやねん、また狩りに行かんといかんねんメンドイ」

トントン「この近辺はお前らに任せたで?頼むな、曙ちゃん」

曙「いいぜいいぜ、任せな、いい運動になる」

月子「いい食料の間違いでは?」

ユウキ「いや、食料って...」

白夜「帰るなら、送ってってやるよ術で、ついてきてー」



鬱side


白夜ちゃんについて、四人で部屋を出ようとした時


曙「そうだユウキ、最後にきかせてくれ」



曙「お前、今まで何人殺した?」

スミハ「おい、曙...」

嗜めるようにスミハちゃんが言うが、悪びれることなく曙ちゃんが続ける

曙「戦場での数は入れないぞ?そうすると切り無いからな」



この酷な質問に対して、僕らが何も言わないのは

僕らも同じように、おんなじことを言われたからだ

花街出来たお祝いん時にここで、宴会してな、そんときに


僕ら幹部だけじゃない、彼女達含め

この場の全員、一度は絶対

その手で人を殺めた事がある

ユウキもそうである事は察しているのだろう

その行為の背負うモノの重さを知ってるから

それ故に彼女はそれを聞く


そんな意図のある質問に対しユウキは一瞬間をおいて

ユウキ「フッ...フフ」

そっと曙ちゃんの方を振り返り



ユウキ「そんなの、数えるだけ無駄じゃぁないですか」



そう言い放った顔には、ゾクリときた

微笑む口とは対称的に、目は一切笑っていない

振り返った事によりいつもより顔にかかった髪の間から覗く

赤と金の輝きは恐ろしいくらいに美しい



呆気にとられるその場全員を無視して


ユウキ「さ、帰りましょ?また来ますね曙ちゃん達」


ユウキは無邪気にそう言って、ニッコリ微笑みなおした


 

 

第78話 いつも道理→←第76話 桃源郷6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
61人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , 異種族パロ , 実況者   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夜月ルナ(プロフ) - 海玲 ミレイさん» ミレイさんコメントありがとうござます!フェアリーテイルは漫画を全巻読んでいまして、それこそ魔法の参考にさせて頂いていたりしています。 (2021年1月2日 21時) (レス) id: 012def0b6c (このIDを非表示/違反報告)
海玲 ミレイ - 初コメです! もしかしてフェアリーテイル知っているのですか? (2021年1月2日 7時) (レス) id: 4fcf758c47 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ルナ(プロフ) - バリバヒさん、ありがとうございます!頑張って書いていきます! (2019年12月6日 18時) (レス) id: 7d5c3fd4fb (このIDを非表示/違反報告)
バリバヒ - 続き期待してます、すごい壮大で美しい物語ですね (2019年12月6日 16時) (レス) id: dc5f1fb27a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夜月ルナ | 作成日時:2019年12月1日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。