胡蝶家長女

１,私の桜餅 ページ1

胡蝶ユズ

胡蝶家の長女
妹達が大好き

＿＿＿


『アオイ、戸棚に入れておいた桜餅知らない？
昨日、入れた筈なのだけれど…』




ある日の鍛練後。疲れを癒すため昨日から
取っておいた桜餅を食べようと戸棚を探るが
それがないのだ




ｱｵｲ「昨日食べてたじゃないですか！」




『いいえ、１つだけ置いておいたのよ…。
誰か食べたのかしら…』



ｶﾅｴ「姉さん、どうしたの？」



『昨日、取っておいた桜餅が無いのよ…』



ｶﾅｴ「あ…もしかしてこれ？」


私の桜餅！


『どうしてそれを…』



ｼﾉﾌﾞ「カナエ姉さんが食べようと…」



ｶﾅｴ「あ、何で言っちゃうのよ…」




『…カナエ？』




ｶﾅｴ「ご…ごめんなさい」



泣きそうになりながら頭を下げて謝るカナエ



『ﾌﾌｯ大丈夫よ、怒ってなんかいないわ』



するとカナエは満面の笑みでこちらを
見てきて



ｶﾅｴ「じゃあ、食べてもいい？」



『…しょうがないわね』



可愛い妹のためだ。
許そう




ｶﾅｴ「嘘よ、はい」


そういって桜餅を渡してくれたカナエ




『…カナエ！大好きよ〜！！』



ｼﾉﾌﾞ「ユズ姉さんったら…」



ｱｵｲ「……」

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