こっち向いてよ (黒) (ページ3)

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___三日前

『錦戸、アイス食べたくない？』

亮「俺も食べたい！」

『やたっお願いします！』

亮「いやいや笑おごらんで」

えー。何でよ

亮「じゃあさ、ゲームして負けた方がおごろうや」

『のぞむところだ』

あー私ってバカだなぁ

なんでこの時錦戸がニヤニヤしてるのに気づかなかったんだろう

『で、なんのゲーム？

じゃんけん？あっちむいてほい？』

亮「それほぼ一緒のゲームやんな」

『私ができるのこんなんしかなくて』

トランプも、オセロも将棋も

どんなゲームもルールは分かっているのに勝てない

私って分かりやすいらしい

その点、じゃんけんとかあっちむいてほいって運ゲー感あるから得意なんだよねー

亮「好きな人当てゲームな

はい、スタート」

『いやいや！何スタートしてんの』

好きな人とか

亮「先攻譲ったるわ」

ニヤニヤしやがって

私、あなたの好きな人知らないんですけど

まぁどうせ錦戸のことだし、きれーで可愛い子が好きなんだろうな

うん。絶対そうだ

あ、あと胸大きい子

『大倉のクラスの林原さんでしょ

可愛いし、スタイルいいし胸大きいよね』

亮「はい、ざんねーん」

あそ。きょーみないからいいけどね

まぁ、私の好きな人こいつにバレてるわけじゃないし？

多分この流れは"お前の好きな人、俺やろ"とか言ってラブラブ展開望んでるやつでしょ

しかし残念だなぁ錦戸

私の好きな人は

亮「横山くんやろ」

『そうそう、横山くんだよー‥‥

って何で知ってんの！はぁ!?』

こんなことがありました