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「やあ、A」
「セドリック！」
翌日の朝、朝食の席へ向かう途中に随分と高い位置から声が降ってきた。
立ち止まった私の隣に並んだセドリックは休暇中に一段と背が伸び、ぐんと大人びていた。
未だに子供の様な背格好の自分とはまた距離が遠くなってしまったようで恨めしかった。
「いい休暇、ではなかったみたいだね」
「えぇ、まぁ…。ごめんなさい、手紙のこと」
「気にしてないよ。それよりこの休みの間、君をずっと心配してたんだ」
ほら、新聞が、と彼は眉を顰め、少しだけ申し訳なさそうに言う。
気を使わせてしまったようでむしろ私が謝りたくなった。ちなみに新学期が始まってから一度も両親から音沙汰はなく、かえってそれが恐ろしかった。
「でも、手紙はジョージから受け取って読みました」
「聞いたよ___」
「まるで自分の赤ん坊みたいに後生大事に抱えてたってな！」
「一体何が書いてあったんだ？＿＿A、君に大事が無くて良かった…」
「読んでるじゃない！」
私たちの間に割り込んできた双子は、セドリックの肩を抱いて茶化すように言った。
まったく、朝から胃もたれするような元気さだ。これ以上彼らに揶揄われるのは御免なので、私は少し早歩きで大広間を目指す。
だが、私の精一杯の抵抗も空しく、その長い足で軽々と追いついた挙句、結局ああだこうだと冷やかされ続けることになってしまったのだが。
「…ロナルド・ウィーズリー！」
げんなりと大広間に足を踏み入れた途端、グリフィンドールのテーブルからとんでもない声が響き渡った。その衝撃は天井から埃が舞い落ちてくるほどだ。ロンが少し先で縮み上がっているのが見えた。
「…車を盗むとはなんてことです！お父さんは役所で尋問を受けていますよ！＿＿」
何百倍にも拡声されたモリーさんの声はテーブル上の食器を震わせ、鼓膜を裂かんばかりにワンワンと唸った。彼の昨夜の悪行についてとんでもなく怒り、吠えメールを寄越したのだ。
ロンに対する叱責を並び立て、最後に次はないぞとお灸をすえ、ようやく静まった。
生徒たちはしばらく呆然としていたが、何人かの笑い声とともにおしゃべりの声が戻ってきた。
「やっぱりアイツはこうでなきゃな」
「それでこそウィーズリーの兄弟だ」
双子はそう言ってひとしきり笑うと、セドリックと私をようやく解放した。
ほっと息をついたのもつかの間、席に向かう私の頭上をふくろうが飛び、そして封筒を落としていった。
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まな(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新気長に待ってます！ (6月29日 21時) (
レス) @page28 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - まるさん» フレンド申請を私のほうでやらせていただきますね!すると通知が来ると思うので、そこをポチッとなです☆ (2022年4月17日 22時) (レス) id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 平凡な人さん» こんばんは、コメントありがとうございます！本当にドラコは可愛いですね…。フレンドのお話是非お受けしたいのですが、疎くて方法がわからないです。教えてください🙏 (2022年4月17日 22時) (レス) id: 91e2d78cc8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております!ドラコ可愛いですよね!!フレンドなりませんk(((( (2022年4月16日 22時) (レス) @page13 id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2022年4月6日 20時
